ツイッターの意外な使い道〜学習促進効果
ツイッターの意外な使い方として勉強があります。
➡︎ツイッターはマイクロブログとも呼ばれ、情報発信の場として重要な役割を果たしています。
様々な情報を他者と共有でき、かなり有益な情報も埋もれています。今回は教育の場でツイッターを使うことの有効性について調査した論文を紹介します。
ツイッターの意外な使い道〜学習促進効果
テクノロジーの進化と共に教育現場でも大きな変化が生まれています。VRやSNSなどが良い例ですね。
日本でもタブレットを取り入れた教育が進むなど、効率的に学べる環境が整ってきています。
SNSの効果
ソーシャルネットワークを使うと
・成績が高まる
・友人と勉強することを促進
・学者的エンゲージメントを高める
・自分を客観的に見るスキルの向上
などが知られています。
しかし、SNSの代表のツイッターでもこうした効果があるのでしょうか?
ツイッターの疑問点
・ツイッターで論理的思考能力が高まるのか?
・ツイッターで学ぶことについてどんな認識を持つか?
・ツイッターは学生を活動的にするのか?
・ツイッターは協力的な学習を促進するのか?
著者はこうした疑問を解消するために調査を行い、ツイッターの学習促進効果を確認しました。
ツイッターの学習促進効果
今回の研究は202人の大学生を対象に行われました。
学校が終わった後もSNSで学べる環境を作ることで成績が向上すると仮定しています。
?学生たちは
・個人的なツイートを行う、もしくは他の人のツイートに対してリツイートするなど100ツイートする
・コミュニティーに積極的に参加する
・プロフィールの写真を登録する
・#をつけてツイートする
などが求められます。
?教師もコミュニティーに参加し、多くの人に広めるように促されています。
学期末にアンケートを行い5段階で評価しました。
➡︎下記にはそう思う、非常にそう思うと答えた人の割合を示しています。
この結果を分析すると下記のようになりました。
学習に対する認識
- ツイッターが他の学生と知識や教育をシェアするのを助けた→88%
- ツイッターにより学習機会が改善した→75%
- 他の人のつぶやきが大切だと感じた→73%
- ツイッターでの議論が他の人の意見を理解するのに役立った→71%
- ツイッターを通して得た情報により関係した情報を検索するようになった→67%
学生の活動の役割
- 通常の授業より主体的になった→75%
- 自分の専門性を身につけるために役立った→77%
- 情報を集め、自分で考えるようになった→79%
- 時間を管理するようになり、柔軟に準備するようになった→53%
- 教師や専門家に連絡を取りやすくなった→84%
ツイッター使用時の論理的思考の促進
- テーマの内容や問題に対して論理的思考ができるようになった→72%
- インターネットで利用できるコンテンツに対して論理的思考ができるようになった→73%
- 他の学生の意見に対して論理的思考ができるようになった→73%
- 授業中に自分の意見を発言し易くなった→83%
学習プロセスにおける他者との協力
- 他の人からの発言から利益を得た→90%
- クラスメイトの発言から利益を得た→88%
- 他の人の疑問や問題を解くことに積極的になった→75%
- 学生達の意見を広めることで他の人の考えに影響を与えた→82%
- 他の人の考え方を取り入れて学ぶことができた→81%
この結果から、ツイッターが遊びではなく教育のツールとしての可能性があることが示されました。
学生達はアクティブに学習し、論理的思考が向上し、協力するようになりました。
ただ、1学期のうちに100ツイートが求められます。
ソーシャルメディアを教育的要素として見るようになるため、生涯の教育の場と捉えるようになると考察されています。
✔️今回の研究では、多くの学生は個人で使っているアカウントではなく、この実験用のアカウントを作成していました。
個人で使っているアカウントは目的がブレるので専用のアカウントを作ったほうが良いのかもしれません。
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