【ストレスからくる体調不良】吐き気、下痢、頭痛への対処法
- ストレスのせいで体調がおかしい
- 病院に行かず自分でできることはないの?
- どんな時に病院に行けばいいの?
ストレスを感じて体調が変だな、と感じてもすぐに病院に行っているとキリがないしできるだけ自分でなんとかしたい、という人もいると思います。生活習慣を見直したり、ちょっとした工夫で症状が和らぐ場合もあるのでこの記事を読んでみてください。
この記事を読むことでストレスで体調不良を感じた時の対処法が分かります。
【ストレスからくる体調不良】吐き気、下痢、頭痛への対処法
体調不良になる一番の原因としてストレスが考えられています。しかし、「ストレス」と言ってもいくつかの種類があります。
- 一般的な不安;健康やお金、安全性など生活の全てに対する不安のことです
- 恐怖症;小さな虫や閉め切った部屋など些細なことにも恐怖を感じてしまいます。
- 社会的不安;自意識が強くなり、他人から見られているような感覚が強くなります。
- 心的外傷後ストレス;強い精神的なストレスによりはっきりとした夢を見たり、嫌な思い出を突然思い出したりします。そのため、睡眠障害や集中力が保てなくなったり、情緒が不安定になります。
- 強迫性障害;強迫観念や攻撃的な思考に取り憑かれます。よくあるのが潔癖症で何度も手を洗うようになります。
- パニック障害;急に強迫観念に取り憑かれたり、心拍数が高まり発汗やめまいを起こします。
こうした精神的に不安定な状態になるとストレスをため込みやすくなります。
極端な例もありますが、「他人から見られているような感覚」など普通の人は程度が軽いだけで似たような症状があるのではないでしょうか?
こうした小さなストレスが積み重なると体調不良に繋がります。
では、こうしたストレスにどのように向き合えば良いのでしょうか?
一般的な方法として下記の方法が知られています。
- リラックスする時間を作る;ヨガや瞑想、音楽などはストレスをやわらげる効果があります。
- ポジティブに考える;ネガティブなことだとしてもポジティブに考えることで心が前向きになります。ポジティブに考えようとする意識が大切です。
- 十分な睡眠をとる;睡眠が足りていないと気持ちが後ろ向きになり頭痛などの原因にもなります。
- 運動する;運動するとセロトニンと呼ばれる幸福感を高めるホルモンが出るためストレスが和らぎます。
- カフェインやアルコールを避ける;これらの過剰摂取は急に誰かを攻撃する原因となります。
- 信頼できる人と話をする;家族や友人とストレスについて話をすることでストレスを和らげる事ができます
こうした方法でストレスとうまく付き合っていきたいですね。
基本的なストレスへの対処法がわかったところで吐き気や下痢、頭痛と言った症状に対してどのように対処して行けばいいのか紹介します。
吐き気を感じる
ストレスが吐き気の原因となる理由として脳からの神経伝達物質の異常が考えられています。
神経伝達物質の異常は内分泌系や筋肉、神経系、呼吸器系、生殖機能など様々な所に影響を及ぼし吐き気を引き起こします。
- 腸内細菌のバランスを崩す
- 心拍数の増加
- 消化不良による下痢や便秘
- 食欲不信
- 潰瘍
- 胃の痙攣
- 過敏性腸症候群
特に関連するのが消化器の異常で下痢や便秘などが一緒に起こります。
吐き気を感じた時の対処法
日々の生活からストレスを感じるのは仕方がないのですが、頻繁にストレスを感じたり強いストレスを感じることで日々の生活に支障をきたすようになります。
では、吐き気を感じた時にはどのような対処法があるのでしょうか?
- クラッカーやパンなど少量の乾燥した食べ物を食べる
- ゆっくりと水を飲む
- ネクタイやベルトなど体を締め付けているものを緩める
- ゆっくりと深呼吸する
- 窓を開けて風にあたる
- 首の後ろに保冷剤を当てる
- 食事は3食ではなく少量で5食程度に分けて食べる
とにかく体を休める事が大切です。
症状が悪化しないうちに体の緊張をほぐし、消化器の働きを正常に戻しましょう。
また、吐き気を感じた時に避けるべきこともあります。
- 脂っこいものや糖質の高いものを食べる
- 熱いものや冷たいものを同時に食べる
- 激しい運動
消化器に負担をかけるとよくないみたいですね。
こうした対処法ですぐに症状が治ればいいのですが、長期に渡って続く場合もあります。
そんな人のために、普段から吐き気を感じないように気をつけないといけないこともあります。
- 食後すぐに横にならない;胃からの逆流が起こりやすくなり、吐き気の原因となります。
- 水分補給を心がける;飲み過ぎはダメですが、1日に2リットル程度が理想とされています。ただ、食品からも水分が取れるので飲料で1リットル程度取るようにしましょう。
- 吐き気を気にしない;吐き気を感じる不安がストレスを強めます。簡単な家事をしたり動物や子供と遊ぶなどして気分を紛らわしましょう。
- レモンをジュースにして飲む;レモンに含まれるクエン酸が消化を手助けしてくれます。ダブリーズ大学の研究ではレモンを水で薄めて飲むことで吐き気や嘔吐が減少したという結果が出ています(R)。
- 生姜湯を飲む;生姜は吐き気の抑制剤としての効果が知られています。ゆっくりと時間をかけて飲むと吐き気を抑えてくれるようです。
食後にすぐに横にならない、水分補給を心がけるなどは吐き気以外にも食道炎や頭痛を予防することにも繋がるので気をつけたいですね。
こうした対策により症状が改善すればいいのですが、一番は症状が出る根本を改善することです。
仕事の大事な場面でストレスがかかっても力を発揮できるようにストレスへの対処法を紹介しておきます。
治らない時は病院に行きましょう
もし、こうした方法でも吐き気が治らない場合は病院へ行きましょう。
病院では薬はもちろん下記のような治療を受けられるかもしれません。
- 認知行動療法;思考のパターンを変えるのに役立ちます。ストレスになる思考パターンをポジティブに変え、建設的な方向に持っていくような治療をしてくれます。
- 力学的精神療法;ストレスの原因について内省的に対処します。これにより外傷を伴った経験や根の深い感情的対立からくるストレスの対処に役立ちます。
- マインドフルネス;マインドフルネスとは「今、この瞬間」に集中することを言います。普段は過去や未来のことが気になり「今」に集中できていません。あまりピンと来ないかもしれませんが、マインドフルネスを行えば分かります。詳しくはこちらの記事を確認してください。
マインドフルネスは専門家の意見があれば良いですが自分でもできます。
詳しくまとめた記事もあるので参考にしてください。
下痢が続く
下痢や便秘が続くなと感じた場合、過敏性腸症候群を疑ってみましょう。
過敏性腸症候群とは主にストレスが原因で腸に異常がないのに下痢や便秘が続く病気のことを言います。女性では20代と50代、男性では30代から40代に多くみられるとされています。
この症状が出る原因としてストレス以外にもタバコや乳製品、アルコール、カフェイン、スパイスなどが原因になっているとされています。。
ただ、過敏性腸症候群は下痢になったり便秘になるだけではなく他の様々な症状を引き起こします。
- 下痢や便秘
- 鬱や不安障害
- ガスが溜まったり、腹部の違和感が消えない
- 胃の痛み、胃の持たれ(機能性ディスペプシア)
- 胸焼け、呑酸(胃食道逆流症)
- 食欲不振、吐き気
- 不眠や疲労感
- 認知機能の低下
- 免疫システムが弱まる
過敏性腸症候群と特に強い相関があるのが鬱や不安障害です。
イランのエスアファーン大学による研究では4763人を対象に調査した結果、過敏性腸症候群の人は鬱や不安のスコアが2倍以上になっていることが分かりました。また、下痢と便秘を繰り返すと鬱や不安障害のスコアが高くなります(R)。
鬱や不安障害になると明らかに体に異常が出ているにも関わらず病院に行くと言う決断ができなくなります。その結果、一人で悩むことが多くなりさらに症状を悪化させてしまいます。
また、過敏性腸症候群の人は胃がうまく機能しなくなる機能性ディスペプシアや食べ物が逆流する胃食道逆流症になる可能性が健康な人の2倍以上と言うデータも出ています。
また、過敏性腸症候群が悪化するとさらに重い症状の病気になります。
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる大腸の疾患です。特徴としては下血を伴う下痢や腹痛です。ただ、下血がなくてもこの病気の可能性があり、7、8年後には大腸癌を合併する人も出てきます。
10万人に100人程度が発症するとされており、発症年齢のピークは男性で20~24歳、女性では25~29歳とされています。
安倍総理が辞任したのもこの病気のせいですね。一度完治したと思っても生活習慣が悪化すると再発することがあります。コロナの影響でストレスがかかり再発してしまったのかもしれません。
クローン病
クローン病は主に小腸や大腸などの消化管に炎症が起きる病気です。炎症によりびらんや潰瘍ができ、悪化した時には腸を切除しなければならなくなります。
クローン病は原因が不明で完治が難しいことから難病に指定されていますが、適切な治療をして症状を抑えることができれば、健康な人とほとんど変わらない日常生活を続けることが可能です。
発症時期は10~20代が多く、男性で20~24歳、女性で15~19歳が最も多くなっています。男性の方が女性の2倍発症し易いと言うことも分かっています。
では、なぜストレスが下痢になるのでしょうか?
ストレスが下痢になる理由
ストレスが下痢になる理由として様々な原因が考えられています(R)。
- 腸管神経系の異常
- 内臓の過敏性
- 炎症
- 遺伝
- 環境
- ホルモンによる異常
- 身体的特徴
一番研究が進んでいる理由として腸管神経系の異常が挙げられます。
腸管神経系とは脳と腸をつなぐ神経系のことです。この腸管神経系は感情の影響を受けやすいため下痢の原因となり易いとされてます。
ストレスにより放出されるコルチコトロピン放出ホルモンは腸管神経系を刺激し大腸の動きを活発にして下痢になることが知られています。さらに、腸内細菌叢にも影響し腸の浸透性を高め下痢を引き起こすことも分かっています(R)。
シカゴ大学で行われた研究では下痢になる理由として炎症性サイトカインの影響を示しています(R)。血液中に放出されたIL-6やTNFaと呼ばれる炎症性サイトカインが腸に行くと細胞同士の接触を弱め腸管粘膜のバリア機能を弱めることで下痢を引き起こします。
このことから敏感性超症候群の人はストレスにより炎症性サイトカインを放出し易いことが考えられています。
このようにストレスは様々な面から下痢を引き起こします。
ただ、どの原因かを特定するのは難しいようです。
診断方法
過敏性腸症候群かを測定する方法としてローマⅢ基準と言うものがあります(R)。
最近3ヶ月の間に月に3回以上にわたってお腹の痛みや不快感が繰り返し起こり、下記のうち2項目以上の特徴を示す
・排便によって症状が和らぐ
・症状とともに排便の回数が変わる
・症状とともに形状が変わる
*これらの症状が6ヶ月以上前からあり、最近3ヶ月で上記の基準を満たすこと
また、神経過敏性腸症候群(IBS)は症状に応じて4つに分類されたます。
- 便秘型IBS(IBS-C);硬便または兎糞状便が25%以上あり,軟便(泥状便)または水様便が 25%未満のもの
- 下痢型IBS(IBS-D);軟便(泥状便)または水様便が25%以上あり,硬便または兎糞状便が 25%未満のもの
- 混合型IBS(IBS-M);硬便または兎糞状便が25%以上あり,軟便(泥状便)または水様便も 25%以上のもの
- 分類不能型IBS;便性状異常の基準がIBS-C,D,Mのいずれも満たさないもの
特に混合型IBSだと鬱や不安障害になりやすくなります。
また、この状態が続くと心臓病や高血圧、糖尿病などのリスクが高まります。
また、下痢型IBSの場合は12年後も下痢型の可能性は20%で15%の人は混合型になり、35%の人は症状がなくなったと言うデータがあります。
対処法
過敏性腸症候群の対策を紹介します。
普段の生活で下痢が多くなってきたな、と思ったら試してみてください。
- アルコールやカフェイン、脂肪分などの摂取をやめる
- タバコをやめる
- 穀物や果物、野菜をバランスよく食べる
- 水分補給をする
- 数分間深呼吸して不安を和らげる
- 散歩など運動習慣を身に付ける
- ストレッチやヨガ、瞑想、読書を行う
- セルフコンパッションを高める
- リラクゼーションエクササイズをする
- 愛する人と話をする
こうした対策により下痢を引き起こす原因を取り除いたり、困難な状況からくるストレスを弱めることができます。
どんな時に医者に行くか?
過敏性腸症候群の対策法を紹介しましたが、一定のラインを越えると病院に行くことを強くオススメします。
自分の中で一定のラインを決めておかないとズルズルと引きずってしまい鬱や不安障害など取り返しのつかない状態になる可能性があります。
- 症状が何週間も続く
- 夜に下痢になる
- 便に血が混じる
- 物が呑み込みにくい
- 体重が減る
- 嘔吐する
- 心配や不安が人間関係や仕事に影響している
- 眠れない
- 普通にできていたことができなくなった
- アルコールや薬でストレスに対処するようになった
こうした症状が現れたらすぐに病院に行きましょう。
過敏性腸症候群に対して心理療法をしている機関は少ないようですが、薬以外にもストレスマネジメントや認知行動療法、催眠療法、対人関係療法など様々な方法があります。
早めに受診して症状が悪化しないように注意しましょう。
頭痛を感じる
頭痛は骨膜、太い血管、硬膜、頭皮、頭を覆う筋肉、脳神経、上部頸髄神経などが圧迫されたり、引っ張られたり、炎症を起こしたりした時に生じます。
この原因として下記のようなものが知られています。
- 仕事や人間関係からのストレス
- 肩こり、目の疲れ
- 気圧の変化
- 睡眠不足
- タバコ
- 血糖値の変化
- 脱水
- ホルモン分泌の異常
- 特定の食べ物に対する体質
このように原因が様々ですのでそれぞれに応じた対策をしなければなりません。
薬以外の7つの対処法
頭痛のたびに薬を飲んでいると、その薬の効果が切れた時に症状が悪化する事があります。まずは、薬に頼らずに治す方法を考えましょう。
- マッサージ療法
- 温める、または冷やす
- アロマ療法
- 鍼治療
- 水分補給
- 睡眠の質を高める
- 原因となる食品を避ける
マッサージ療法
頭痛は悪い姿勢や過重労働など体の緊張からきている場合が多いです。そのため、マッサージによりこうした緊張をほぐす事で頭痛が和らげます。
ボールダー大学によって行われた研究では30分のマッサージを週に2回受ける事で慢性的な頭痛の頻度が半分になり、頭痛の継続時間も減少したという結果が出ています(R)。
温める、または冷やす
頭痛は頭の血流量が増えているために起こる事があります。そのため、温めたり冷やしたりする事で血液の流れを調整し、頭痛を軽減する事ができます。
一般的によく行われる方法ですね。セントラルフロリダ大学の研究でも温めたり冷やしたりといった方法が頭痛に効果的という結果が出ています(R)。
アロマ療法
ペパーミントやラベンダーなど頭痛を和らげる効果がある事が分かっています
韓国のカトリック大学が行った研究ではアロマ療法により頭痛が緩和されただけでなく、うつ症状やストレスによって合成されるコルチゾールの量が減少している事が分かっています(R)。
鍼治療
鍼は背中や首、膝の痛みだけでなく頭痛にも有効とされています。
ドイツの研究グループは鍼によって頭痛の頻度が少なくとも半分以下になり痛みの強さも減少した、という結果を出しています(R)。
水分補給
熱中症のように脱水症状によって頭痛になることも知られています。熱中症でなくても頭痛の原因が脱水症状かもしれません。ポカリスエットやアクエリアスのような電解質を含む水分を補給する事で頭痛が抑えられます。
ただ、カフェインを多く含んだ飲料は頭痛の原因として知られていますし、アルコール飲料は脱水症状を引き起こすのでさらに頭痛が悪化する恐れがあります。
睡眠の質を高める
睡眠不足により頭痛になるという話はよく聞きます。睡眠の質が低いと脳が酸欠状態になり血管が収縮するため頭痛になります。
- 寝る時間を決める
- 寝る前にアルコールや糖分、カフェインを取らない
- 寝る前に本を読んだり風呂に入ったりとリラックスした状態を作る
睡眠時間が足らなくても質を高める事で頭痛を改善できるかも知れません。
原因となる食品を避ける
脳の血流量を変え、頭痛の原因となる食品があります。全ての人がこの食品で頭痛になるわけではなく、体質によって過剰に反応する人がいるようです。
- カフェインを多く含むもの;コーヒーやチョコ、コーラなど
- グルタミン酸ナトリウムを含むもの;インスタントラーメン、アジシオや味の素などのうま味調味料
- 硝酸塩を含むもの;ホットドッグ、ソーセージ、ランチョンミートなど
- チラミンを含むもの;ピザ、チーズ、ビール、たらこなど
頭痛の原因はこうした食品の取りすぎかもしれませんね。
頭痛の種類
頭痛の対処法がわかったところで頭痛の種類も確認しておきましょう。同じ頭痛でも原因が様々なので間違った対処法を使っているかも知れません。
頭痛には大きく分けて一次性頭痛と二次性頭痛があります。
一次性頭痛
一次性頭痛は原因がはっきりしていない頭痛の事を言います。
- 緊張性頭痛
- 群発性頭痛
- 偏頭痛
それぞれについて詳しく説明していきます。
緊張性頭痛
長時間のデスクワークや運動不足などが緊張性頭痛の原因とされています。このタイプの頭痛が一番多いとされています。
- 体がだるい
- 頭全体に押し付けられるような痛みがある
- ストレスから生じる事が多い
一時的な治療法としてはアスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンなどの薬がありますが、頭痛の原因になっている行動を変えることも有効です。
また、仕事などの都合で行動が変れない場合にはマッサージや鍼治療、痛むところを温める、というった対処法が有効です。
群発性頭痛
タバコやアルコール、気圧の急激な変化、不規則な睡眠などが群発性頭痛の原因とされています。この頭痛は深刻なのですぐに病院に行く事をオススメします。
- 一時的に目の奥や頭の片側で激しい痛みが起こります
- 頭痛と同じ方で鼻づまりや涙もでます
- たまに腫れや発赤、紅潮、発汗なども現れます
- 15分から3時間程度続くことがあります。頻度の多い人で1日に4回程度、一度収まってもすぐに再発します
- 春や秋に男性の方が3倍なりやすいとされています。
一般的な治療法としては酸素セラピーやスマトリプタン、局所麻酔などが有効とされています。また、コルチコステロイドやメラトニン、トピラメイト、カルシウムチャネル阻害剤なども使われます。
くも膜下出血や髄膜炎など重大な脳疾患が原因のこともあるのでCTやMRIによる検査が行われることもあります。
片頭痛
ストレスや不規則な睡眠、肩こり、ホルモンの変化など様々な要因が原因とされています。「片頭痛」と書きますが頭の片側で起こることもあれば両側で起こることもあります。
- 頭の深いところからのズキズキとした痛み
- 慢性的に続くこともある
- 音や光に敏感になり吐き気を感じることもある
- 女性の方が3倍なりやすい
この症状は脳梗塞とも共通するのでひどくならないうちに病院に行きましょう。
薬以外でできる対処法としてはマッサージ療法、頭を冷やす、アロマ療法、鍼治療などがあります。
二次性頭痛
二次性頭痛は原因がはっきりしている頭痛のことを言います。
- アレルギーや副鼻腔からの頭痛
- ホルモン異常による頭痛
- 特定の食品による頭痛
- 高血圧による頭痛
- 反跳性頭痛
- 外傷による頭痛
それぞれについて説明していきます
アレルギーや副鼻腔からの頭痛
アレルギーは頭痛として現れる事があります。また、ウイルスや細菌により副鼻腔に膿がたまり炎症を起こして頭痛になることもあります。
フェニルフェリンや抗ヒスタミン剤、抗生物質が処方される時があります。
ホルモン異常による頭痛
女性はホルモンの分泌異常により頭痛になります。
妊娠はエストロゲンの増加や月経の前や最中、その後、排卵の間にも頭痛になる可能性が高まります。60%の女性が月経に伴う頭痛を経験した事があるという調査もあります。
ホルモンの異常の場合はヨガや鍼、食事などにより頭痛を弱める事ができるとされています。
特定の食品による頭痛
カフェインやグルタミン酸ナトリウムなど脳への血流量を促進し頭痛を引き起こす可能性があります。
こうした食品を取らない事で頭痛が減らせるかも知れません。詳しくは上記を参照してください。
高血圧による頭痛
高血圧による頭痛は頭の両側で痛みます。また、視界が悪くなったり、疼きやしびれ胸の痛み、息切れなどを引き起こします。
もし高血圧での頭痛を感じているならすぐに病院に行きましょう。
反跳性頭痛
薬を乱用する事で片頭痛のように激しい痛みが出ます。アセトアミノフェンやイブプロフェン、アスピリンを月に15日以上使っているとなりやすいとされています。
治療方法としては薬の量を減らすしかなく、最初は症状が悪化しますが数日で治ります。また、副作用の少ない薬に切り替えると言う方法もあります。
外傷後の頭痛
外傷後の頭痛は片頭痛や緊張性頭痛のような痛みを感じます。
ほとんどの頭痛は48時間以内になくなります。
もし、これ以上続くようなら病院に行きましょう。また、薬で痛みを感じなかったとしても月に15日以上薬を使っているなら病院へ行きましょう。
どんな時に病院に行くのか?
頭痛に対して個人でできる対処法を紹介しましたが、やはり病院へ行く場合が良い場合もあります。
- 首の凝り
- 発疹がある
- 今までにない痛み
- 混乱している
- 話が不明瞭
- 熱が38度以上
- 視界が悪くなる
- 体の一部が麻痺している
こうした症状がある場合は重篤な症状になる可能性があるので病院に行くようにしましょう。
まとめ
今回はストレスによる体調不良を感じた時の対処法を紹介しました。
ストレスを感じやすい人がその度に病院に行っていると医療費が負担になってきます。できるだけ、自分に合った対処法を見つけて自分で治せると良いですね。
ただ、我慢のしすぎは禁物です。ちょっといつもと違うと感じた時は病院に行ってみましょう。
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