スピーチでの「えーっと」をなくす方法
スピーチをするときに「えーっと」と言う言葉を使っていませんか?
こうした意味のない言葉を使っていると伝えたいことが伝わりにくくなります。
今回はスピーチや会話の「えーっと」がなくなる本を参考に「えーっと」や「あのー」と言った無駄な言葉を使わない様にする方法を紹介します。
スピーチでの「えーっと」をなくす方法
「えーっと」が不快に感じる理由
スピーチの中で「えーっと」や「あのー」を多用していると聞き手に不快感を与えます。
例えば、「えー、では今年度の報告をさせて頂きたいと思います。えー、知っての通り今年度はコロナウイルス の影響で、えーっと、会社全体の売り上げが落ちていまして、えー、…」
と話をされると肝心の情報が入って来にくいですよね。
その理由として下記の3つが挙げられています。
- 話が長くなり、文章が複雑になる
- 何を言いたいのか定まっていないと思われる
- 嘘をついていないか、疑ってしまう
こうした感情を持たれてしまうと聞き手が話に集中できず、内容が伝わりにくくなってしまいます。
フィラーの種類
「えーっと」や「あのー」の様な言葉はフィラーと呼ばれ、話に関係のない挿入語として知られています。
「えーっと」や「あのー」以外にもその言葉自体には意味があっても、連発することで意味がなくなりフィラーになってしまう言葉もあります。
- スピーチをまとめるために使われる「やはり」、「つまり」、「要は」、「結果的に」など
- 語調を和らげるために使われる「ちょっと」や「まぁ」、「少し」、「あまり」など
- 断定を避けるために使われる「ある意味」や「だったり」、「〜等」など
- 次の文と繋げるために使われる「〜していて」や「〜ので」、「〜ですね」など
スピーチをまとめるために使われるフィラー
「コロナウイルス の影響で結果的に売り上げが10%ダウンしました。そのため、結果的にグラフで見たときに年明けの数値が悪くなっています。今後の対策として話し合いを行い、結果的に生産性を高めるために〜」
こうした話し方をされると「結果的に」が気になって話が入って来ませんよね。
この「結果的に」の部分を「やはり」や「要は」で置き換えても意味は通じますが話にメリハリがなく最終的な結果がどうなったのか分かりにくくなってしまいます。
語調を和らげるために使われるフィラー
「このアイディアはちょっと今回の目的とはズレてる気がしますね。ちょっと範囲を狭めすぎてるのかな、って感じがするので、ちょっと考え直してもらっていい?」
「ちょっと」を使うことで相手の批判を弱めようとしていますが、フィラーを使うことで何が言いたいのか分かりにくくなっています。
この人の「ちょっと」がどの程度なのかわからないので、どのぐらいの改善が求められているのかも分かりません。
断定を避けるために使われるフィラー
「ある意味、あなたの言っていることは正しいと思うよ。でも、ある意味では相手の言ってることも正しくてある意味どっちも正解とも言える。こうした問題はある意味社内全体の問題である意味では今回の件があってよかったと思う。」
「ある意味」ってなんなん?ってなりますよね。断定を避けているのでボンヤリとしか伝わって来ません。
何か責任から逃れようとしているかの様な印象を受けます。
次の文と繋げるために使われるフィラー
「私はですね、大学に入って英語に力を入れてですね、TOEIC800点取れるぐらい力をつけてですね、親からの勧めで留学してそのまま海外の企業に就職してですね、〜と言う成果も挙げた経験があるからですね…」
文章が長いため意味が複雑になって分かりにくくなっています。相手が質問するタイミングもないためダラダラと話が続いている印象になります。
こうしたフィラーが多いと話がぼんやりしたり、内容が複雑になって伝わりにくくなります。
では、フィラーをなくすためにはどうしたら良いのでしょうか?
フィラーをなくす方法
「心」と「思考」の2つを正常な状態に保つとフィラーが出なくなる様です。
心を正常に保つ
心が乱される原因としては2つあります。
- 自分に自信がない
- 物事を曖昧にしたい
立場の上の人にプレゼンをするときや責任を逃れたいときなど心が乱されてフィラーが出やすくなると言うことですね。
では、どうすればいいのか?と言う疑問に対して2つの解決方法があります。
- 「絶対に」や「必ず」と言った断定する言葉を使う
- 日頃から店員などに自分から話しかける様にする
断定する言葉を使うことで曖昧さを無くし、店員とかの知らない人と話すことで話すことに自信が持てる様になる様です。
過去には不安な時にワクワクしてると自分に言い聞かすことでパフォーマンスが上がる、と言う論文も紹介しています。
思考を正常に保つ
思考がスピーチに追いついていないとフィーラーが出やすくなる様です。
対策としては、一つのセンテンスを短くすると言う方法があります。センテンスを短くすることで思考が明確になり早く動く様になります。
長文だと話す方も大変ですし、聞く方も大変ですよね。センテンスを短くすることで「間」が空きますが、フィラーよりはマシだと思います。
「間」に気をとられるよりは話す内容に集中した方が伝わるスピーチができます。
まとめ
今回はフィラーがどうして出るのか、どうしたらフィラーが出なくなるのかについて紹介しました。
曖昧さをなくすことが重要なポイントですね。
言いたいことが曖昧なままスピーチをすると不安ですし、思考も鈍ります。すると、フィーラーで誤魔化そうとしてしまい聞き手に伝わりにくくなります。
自分が何を言いたいのか、その根拠もしっかりと準備してスピーチをするとフィラーがなくなっていきます。
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