モチベーションは不要!?成功する人が大切にしていることとは
- モチベーションをあげる方法が効かない
- 仕事に取り組むまでに時間がかかる
- 仕事のやる気が出ない
モチベーションがなくても朝起きて着替えをしたり、歯を磨いたりできますよね。このようにモチベーションがなくても自然と行動できるようになると仕事が進みやすくなります。
この記事を読むことでモチベーションが上がらない時の対処法が分かります。
モチベーションは不要!?成功する人が大切にしていることとは
モチベーションの欠点として不安定さが挙げられています。モチベーションをもたらす物としてお金や目的、他人からの賞賛、自分の興味などがあります。
しかし、こうした条件が整いモチベーションが上がった場合には同僚との言い争いや仕事での失敗などで大きくモチベーションが低下する可能性が高まります。
モチベーションが上がるということはそれだけモチベーションが低下する余地があるってことですね。
こうしたモチベーションの欠点に対して規律を作ることが重要と指摘されています。
何かの分野で成功した人は運動やバランスのとれた食事など一定の規律を守っている人が多いようです。
哲学者のイマヌエル・カントは毎日決まった時間に散歩を行なっていたため、近所の人たちはカントと歩く姿を見て時間を把握できた、という逸話もあります。
では、なぜ規律が重要なのでしょうか?
モチベーションよりも規律が重要な理由
規律にしたがって行動することで3つのメリットが得られます。
- 達成感が得られる
- 習慣化できる
- 作業興奮が得られる
達成感が得られる
簡単な規律だとしてもその規律を守ることで達成感が得られます。例えば、毎朝決まった時間に起きる、朝起きてから15分間瞑想するなど簡単なものでも「規律を達成できた」という感覚が得られます。
こうした達成感が全く関係のない別のタスクをするときのモチベーションを高めてくれます。
習慣化できる
規律を守っていると習慣化するため特に考えることなく行動できるようになります。例えば、朝起きて顔を洗ったり歯磨きをするなどは特に考えなくてもできますよね。また、歯磨きの後に洗顔をするという習慣があれば、歯磨きが洗顔をすることを思い出させるトリガーとなります。
こうした習慣を研究している人の中には人の行動の40%は習慣化によるものと主張する人もいます(A)。仕事を始める時に自然とメールのチェックを最初に行う、自然と今日の予定を確認している、といったことが当てはまります。
作業興奮
作業興奮とは気持ちが乗らなくても作業を始めると興奮状態になり作業が進む現象のことを言います。例えば、報告書を書くという仕事があった時に最初は気分が乗らなくても作業しているうちに集中して作業が進む、ということがあります。
私もブログを書くのが辛くても書いているうちに気づいたら4000字書いてた、という経験が何度もあります。
規律にしたがって行動することで最初は気が乗らなくても気づいたら集中力が高まりモチベーションもアップしていた、という現象が起こります。
ただ、こうした規律を何も考えずに作っても「なぜ、こんな規律を守らないといけないの?」という気分になり規律を守ることができません。
では、どのように規律を決めれば良いのでしょうか?
どのように規律を作ればいいのか?
規律を作るための手順として下記のストップがあります。
- 目標を決める
- 課題を明らかにする
- 課題を乗り越えるための合理的な規律を考える
目標を決める
自分が将来どうなりたいのか、目標を決めましょう。会社で出世して管理職として働きたい、専門知識を増やしたいなどです。
見落としがちなのが健康です。健康が維持できなければ仕事だけでなく生活全てに悪影響が出ます。筋肉をもっと付けたい、体重を5キロ減らしたいなど健康面での目標も立てましょう。
課題を明らかにする
管理職として働きたい場合にはマネジメントの知識があるのか、今の会社で出世が見込めるのか、といった課題を明らかにしましょう。
将来の自分の履歴書、職務経歴書を書くというのが有効です。自分にどんな能力があり、どんな能力が足りていないのか明らかにできます。
課題を乗り越えるための合理的な規律を考える
課題が明らかになったところでその課題を克服するための方法を考えましょう。
スキルアップが必要なら寝る前に15分間読書する、ダイエットが必要ならポテトチップスや炭酸飲料を飲まない、などです。
合理的な方法でないと規律を守ることができず途中で投げ出してしまう可能性が高まります。
習慣化するための効果的な方法
規律を決めた後に習慣化することが大きなポイントとなります。
では、どうしたら習慣化できるのでしょうか?
インディアナ大学で行われた研究では週に4回、6週間続けると習慣化されやすいという結果が出ています(R)。
ジムに通い始めた111人を12週間調査してどんな特徴を持った人が長く続けられるのか調べています。
その結果、週に4回以上のトレーニングを6週間続けるとそれ以降も長く続くことが分かりました。
週に4回より少ない人でも6週目まではトレーニングを続ける人が多いようですが、その後は継続できず元に戻っていくようです。
この研究では頻度以外にも決まった時間にトレーニングを行うことが習慣化に重要ということも分かっています。また、トレーニングの負荷や環境、感情なども影響するようです。
この理由として決まった時間に運動することが脳への負荷を減らしたことが考えられます。負荷の強い運動や運動する環境が良くないと集中できず意識が散漫になります。そのため、運動するかどうかためらう原因となり脳への負荷が生じます。
また、過去の研究で何かをする時に20秒以内で始められる環境にすると習慣化しやすくなるという報告があります。
例えば、本を本棚から取ってくるよりもリビングのテーブルに置きっ放しの方が読書の習慣が身につきます。
どうやらわずかな負荷でも脳に与えない方がいいようですね。
まとめ
今回は成功者が実践しているのはモチベーションを高めるのではなく、規律を作ること、という内容を紹介しました。
規律を作り習慣化することで強制的に作業を進めることができます。また、作業しているうちにモチベーションが高まるという効果も見込めます。
今回紹介した内容は仕事だけでなく日々の生活でも有効です。運動しないことで様々な生活習慣病のリスクが高まるのですが、運動習慣がある人が少ないという課題があります。
ジムに行かなくても週に4回の運動を決まった時間に行うことで習慣化できるようなので試してみてはどうでしょうか?
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