転職のための自己分析。モチベーショングラフとは?
- 自己分析のやり方がわからない
- 転職先を選ぶ基準がわからない
- 自分は仕事に何を求めてるんだろう
就職したものの思ったような仕事じゃなかったり、このまま仕事を続けてていいのか不安になることがあると思います。こうした不安をなくす方法としてモチベーショングラフを使った自己分析があります。
この記事を読むことで自分がどんな人間なのか分析する方法が分かります。
転職のための自己分析。モチベーショングラフとは?
転職を考える上で自己分析は欠かせません。なぜなら、今の会社を辞めたいと思ったのかその理由が明らかにならなければ転職先で同じ思いをしてしまうことになります。
実際に世の中には就職して思ってたよりも良い会社と思った人もいれば、思ってたよりも悪い会社と思った人もいるはずです。
この理由としていくつか考えられますが1番の問題は自己分析ができていないことが挙げられます。
なぜ、転職を考えるようになったのか、自分がどんな会社で働きたいのか分析することで転職で後悔する可能性を減らすことができます。
何を分析すればいいのか?
自己分析で一番重要なのは自分がどんな時にモチベーションが高まるかを分析することです。
多い勘違いとして「やりたい仕事ができればモチベーションが高まる」というものがあります。
確かに、自分の好きなことができればモチベーションが高まるのですが会社として仕事をするので人間関係や社風、市場動向など様々な要因がモチベーションに影響を与えます。
2015年に南カリフォルニア大学で行われた研究では就職した会社で自分を成長させるというマインドの人は好きな仕事でなくても、好きな仕事に就職した人以上仕事が好きになることが分かっています(R)。
また、この研究では就職先で努力するマインドの人は好きな事を仕事にした人と同程度の幸福感と収入を得ていることも確認しています。
どうやら、モチベーションについて考えるためには「好きな事を仕事にする」よりも深い分析が必要なようです。
そこでオススメなのがモチベーショングラフです。
モチベーショングラフとは?
モチベーショングラフとは自分がどんな時にモチベーションが高まったかを時系列で表したものです。リクナビでは下記のように紹介されています。
モチベーショングラフを用いる事で自分がどんな時にモチベーションが高まるのか客観的に見直すことができます。
- 自分の強みがわかる
- 自分がどんな時にモチベーションが高まるのかわかる
- 企業を選ぶ軸がわかる
しかし、仕事を始める前の人生は親や先生に支えられていることが多く、実際の社会生活とはかけ離れていることが多いです。
そのため、会社に入ってからのモチベーショングラフを作ることでより現実に即した形で分析することができます。
モチベーションをグラフ化することで自分が仕事に何を求めているのか分析できます。
- 半年後;仕事できることが多くなったためモチベーションが最高点を記録→新たなスキルを身につけることがモチベーションに繋がっている
- 1年半後;上司が代わり期待されてないためモチベーションが低下→頼られることにモチベーションを感じている
- 2年後;仕事が進むようになりモチベーションが上昇→仕事が進んでいる感覚がモチベーションに繋がっている
- 3年後;部署が移動になりモチベーションが低下→仕事内容がモチベーションに影響している
このように分析することで自分が仕事に何を求めているのか分かります。この分析結果をまとめると下記のようになります。
- スキルアップ
- 頼られたい
- 仕事を進めて社会に貢献したい
- 社会に貢献したい職種がある
図の例はざっくりとしているので本当はもっと掘り下げたほうがいいです。
また、モチベーションが上がったとしても複数のことが関連していることが多いため、それぞれの要素がどの程度関連しているのか数値化する必要もあります。
複数の要因を考える時には見落としがある可能性も高くなります。そのため、どんなことに気をつけなければならないか紹介します。
モチベーショングラフの分析時に気をつけること
健康が人生を支えてくれているのを忘れやすいように、モチベーションを支えてくれているものも忘れがちになってしまいます。
私たちは自分が思っている以上に多くの人に支えてもらっています。今、仕事を頑張れるのもその人たちのおかげかもしてません。
モチベーションに影響する要因
モチベーションに影響する要因として下記の4つがあります。
各ターニングポイントでこれらの要因がどうだったか確認するようにしましょう。
- 自分に決定権がある
- 人間関係
- 社会への貢献度
- プライベート
これらを分析に組み込むことで見落としが少なくなります。
では、詳しく説明していきます。
自分に決定権がある
仕事の進め方を自分で決められるとモチベーションが高まることが知られています。
嫌な仕事だとしても自分から「やります」という事で前向きに取り組めます。また、仕事を多く抱えている時などは自分で仕事量を調節できるため、ストレスを溜め込みにくくなります。
もし、職場で自分にこうした裁量が与えられているなら一時的にモチベーションが下がったとしても自分で工夫してモチベーションを回復させれる可能性が高いです。
人間関係
職場ではミーティングのような公式な場でのコミュニケーションではなく、非公式な場所でのコミュニケーションがチームの生産性を高めることが分かっています。
些細な事でも気軽に相談できる関係が築けていると仕事でのストレスが緩和されます。また、仕事以外のプライベートなことも話せるような関係になると「怒られるかも」、「評価を下げられるかも」というネガティブな感情を持ちにくくなるので問題が表面化する前に対処できます。
もし、こうした人間関係を持てているのなら仕事で失敗する前に対処できるのでモチベーションが下がりにくくなります。
社会への貢献度
自分の仕事が社会や会社にとって重要な場合、モチベーションが高まりやすいことが知られています。また、誰でもできる仕事よりも自分の専門を活かさないとできないような仕事の方がモチベーションが高まります。
人は利他的な行動をすることで幸福感を感じることが知られています。自分が誰かの役に立てていると認識する事で気持ちが前向きになり、ストレスに強くなります。
もし、自分の仕事が世の中に大きなインパクトを与えるものならモチベーションが高まりやすくなっています。多くの人の幸福を考えて仕事をすることでモチベーションが高まるかもしれません。
プライベート
仕事のモチベーションにはプライベートでの過ごし方も関係することが分かっています。完全に切り離すような考え方の人もいますが、人間なので仕事には必ずプライベートの影響が出ます。
例えば、家族と一緒に暮らすことで幸福感が高まったり、なんでも話せる友人がいることでストレスが軽減されます。
もし、転職先で家族と過ごせなくなる、友人と離れてしまう、というときは仕事でのモチベーションも低下する恐れがあります。
友人に意見をもらう
モチベーショングラフにより自己分析を行いました。しかし、自分で行なっているためバイアスがかかり正しく判断できていない可能性もあります。
そのため、自分をよく知る人からの意見を聞いてみましょう。
主観的に考えてしまうと自分を理想に寄せて考えてしまう傾向があります。自分ではお金よりも社会に役立つことを優先している、と思っていても友達から見るとお金に執着していると思われているかも知れません。
自分が思っている自分と他人が思っている自分がどれだけ違うのかわかることで本当の自分に気付けます。
もちろん、見当違いの意見もあるでしょうが意見をくれた人をディスったりしないようにしましょう。
分析結果を企業選びに活かそう
自己分析を参考に企業に求めていることを書き出しましょう。
例えば、自分で決断して仕事を進めたいというのであれば新人にも仕事を任せる会社なのか、困ったときに意見が聞きやすい会社なのかという条件が出てくると思います。
また、社会的に貢献度の高い仕事がしたい、というのであれば今後の市場の動向や提供するサービスの顧客へのインパクトを考える必要があります。
このように自己分析をすることでどんな会社に転職すればいいのかわかるようになります。
まとめ
今回は転職する際に有効なモチベーショングラフについて紹介しました。
グラフを作成するためのツールがありますが、あまり動きが良くなかったり、詳しく書き込めないので紙で分析する方が良いかと思います。
自分がどんな人間なのかを理解することで転職先で後悔することがないようにしましょう。
- タグ:
- noindex