GRIT(やり抜く力)を正しく身につける方法
- やり抜く力について詳しく知りたい
- 正しいやり抜く力を身につけたい
- 自分の行動を見直したい
やり抜く力が高い人は会社で出世しやすかったり、次々と成果を出すという特徴があります。しかし、結果を出すからといって彼らが優れていると言えるのでしょうか?もしかしたら、彼らが成功するかげで大きく傷ついている人がいるかもしれません。こんな副作用のあるやり抜く力はいらないですよね。
この記事を読むことで正しいやり抜く力がどのようなものか分かります。
GRIT(やり抜く力)を正しく身につける方法
GRIT(やり抜く力)とは困難なことにも挫けずに努力を続けられる能力のことを言います。ペンシルバニア大学のアンジェラ・ダックワークスは成功には才能よりもやり抜く力が重要という研究結果を報告しています。
どんなに才能があってもやり抜く力がないと課題を乗り越えられず成功できないようです。
しかし、成功者といっても特定の分野だけで優れていて他の分野では人並み以下だったり、大した成果をあげず自分を売り込むのがうまいだけの人もいます。こうした人たちはやり抜く力を正しく身につけられていません。
では、どうすればやり抜く力を正しく身につけられるのでしょうか?
正しいやり抜く力を持っている人の特徴
やり抜く力を正しく身につけるためにどんな人を参考にすればいいのか紹介します。
- ポジティブな人間関係
- 「受ける側」ではなく「与える側」
- 適切な集中
- 失敗から学ぶ
- ありのままでいる
- しなやかなマインド
ポジティブな人間関係
健全なやり抜く力を持っている人は周囲の人々を惹きつけチームワークを促進します。やり抜く力のある人は活力に溢れているため周りにポジティブな影響をもたらすため他者との繋がりが強まります。
「受ける側」ではなく「与える側」
健全なやり抜く力を持っている人は他人からポジティブな影響をもらうよりも与える時の方が多いです。自分が損をしてまで他人に尽くすという訳ではなく、自分の出来る範囲で他者に尽くし自分や他者の幸福感を高めます。
適切な集中
やり抜く力が高いからといって全ての物事に対して情熱を持っていたり、粘り強く取り組む訳ではありません。何が自分にとって重要なのかよく理解して本当に意義深いことだけにやり抜く力を使います。また、執着的に物事に取り組む訳でもありません。汚い手を使って何が何でも勝負に勝とうとしたり、負けを認めようとしないということはありません。
失敗から学ぶ
やり抜く力が高い人は最初から高かった訳ではありません。挑戦して挫折するという過程を繰り返しています。しかし、その失敗から学べることを最大限に吸収し次の挑戦に活かします。そのため、どのように取り組めば成功する可能性が高まるか熟知しています。
ありのままでいる
やり抜く力の高い人は一人でいても他人といてもリラックスしています。自分の強みを活かすことは他人にとっても有利に働くことを理解しています。自分が完璧で自信があるからありのままで居られるのではなく、自分の不完全さに対する優しさを持っているからです。
しなやかなマインド
やり抜く力の高い人は変化に対応する能力が高いです。成功のためにはハードワークが必要ということを理解し、常に好奇心を持って新たな可能性を探っています。反対にやり抜く力の低い人は手っ取り早く成功する方法を探っていて最小の努力で成功しようとしています。
正しいやり抜く力と間違ったやり抜く力
アメリカでパフォーマンス・コーチを行なっているキャロライン・アダムス・ミラーはやり抜く力にも正しい種類と間違った種類があるとしています。
正しいやり抜く力の種類
正しいやり抜く力には4種類あります
- 不屈型
- アスリート型
- 著名人型
- 日常型
不屈型
公平さや正義感、愛情といった普遍的な価値観を反映した信念と情熱を持っているタイプです。たとえ命に危険が迫ろうとも逃げ出すことなく目標に向かって行きます。
植民地支配から抜け出そうとしたマハトマ・ガンジーや黒人の差別と戦ったキング牧師、女性差別と戦っている人たちなどが当てはまります。
はっきりと意見を言う姿勢や恐怖に負けない姿勢、落ち着いた振る舞いなど見習うところがたくさんありますよね
アスリート型
並外れて高い能力を持っているタイプです。人一倍努力してなんども挫折を経験して成長してきたと言う特徴があります。
オリンピックで金メダルを取るアスリートや歴史に残る記録を達成したアスリートが当てはまります。
能力を高めるためには自分の心地よい適度なトレーニングではなく、身体中が悲鳴をあげるようなトレーニングを何度も行う必要があります。こうした不屈の精神はまさにやり抜く力ですよね。
著名人型
他人の人生に大きな影響を与えているタイプです。このタイプの人は世間の注目を浴びることを目論んでいるのではなく、その人の生き方そのものが他人を魅了しています。
ハリーポッターの著者のJ.Kローリングや1Q84の著者の村上春樹などが当てはまります。
日常型
このタイプのやり抜く力が圧倒的に多いです。上記で紹介したような有名人だけではなく、日常の中にも正しいやり抜く力が多く見られます。忍耐と献身的な努力が必要であるにも関わらず、達成しても周囲から注目を浴びる訳ではありません。
フルタイムで仕事をしながらも地域のボランティアに参加する人や交通機関の整っていない場所から何キロも離れた学校に通っている人、一人で働きながら子育てをしている親などが当てはまります。
間違ったやり抜く力の種類
間違ったやり抜く力には3種類あります。
- 虚栄型
- 強情型
- セルフィー型
虚栄型
他人や自分を騙して何か大変なことをやり遂げたように見せかけるタイプです。周囲の注目を集めたいと言う欲から不正やごまかしを使ってしまいます。他人を騙すだけでなく自分で自分を騙します。本人でさえそのことに気づけていない場合が多いので相手するのが厄介です。
ドーピングをするスポーツ選手やデータを改ざんする科学者、自分の過去の成果を過大評価して自慢する上司などが当てはまります。
虚栄型になってしまう原因として実力以上に高い自尊心や外部からのプレッシャーなどがあります。自分で自分の自慢をする人には気をつけましょう。
強情型
長期的な目標を追求するあまりポジティブな結果よりもネガティブな結果を産んでしまうタイプです。成功のためにはハードワークが重要と言うことは理解しているのですが、他人からのアドバイスを聞き入れず自分の判断を何よりも優先します。
トレーニングをしすぎて怪我をしてしまうスポーツ選手やチームの意見を聞こうとしないリーダーなどが当てはまります。
強情型になってしまう原因として自信過剰が考えられます。虚栄型に見られるナルシズムや権利欲とは違い自分に特別な能力があるかのように振る舞います。いつも自分の意見を通そうとする人には気をつけましょう。
セルフィー型
困難な目標の達成を必要以上に賞賛するタイプです。虚栄型や強情型と似たところがありますが、虚栄型とは違って実際に大きな成果を出していたり、強情型と違って目標を過剰に追求したりすることはありません。
セルフィー型になってしまう原因として他者の支えに感謝できないことが考えられます。自分が物事に打ち込めたもの多くの人の支えのおかげなのですが、そのことに気づけないため、自分の成功を自分だけで成し遂げたかのように吹聴します。
まとめ
今回はやり抜く力を正しく身につける方法について紹介しました。
やり抜く力があってもサイコパスのような特徴を持っている場合は最悪のケースになりそうですね。多くの人を殺したり、世界を騒がすような大事件を起こした人は間違った形でやり抜く力を身につけてしまっているようです。
皆さんは上記に紹介した特徴を身につけて正しくやり抜く力を身につけてください。
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