キャリアアップの意味を正しく理解してますか?スキルアップとの違いとは
- キャリアアップしたいけど何をしたらいいのか分からない
- キャリアアップとスキルアップの違いが分からない
- どんなビジネススキルを身につければいいのかわからない
キャリアアップと言ってもスキルアップとの違いが分からず目的と方法が一致していない人が多いです。
この記事を読むことで効率的なキャリアアップする方法がわかります。
キャリアアップの進め方。スキルアップとの違いと3つのポイント
正しくキャリアアップしていくためには今の自分の能力と今後どんな能力が必要か見極め、自分の価値を高めていく必要があります。
具体的な方法を紹介する前にまずはキャリアアップとスキルアップとの違いを確認しておきましょう。
これが分からないとキャリアアップとは関係の無い努力をしてしまう可能性があります。
キャリアアップとスキルアップとの違い
キャリアアップ とスキルアップは一部重なっていますが、少し違います。
キャリアアップとは
社内で昇進することや上の役職を求めて転職することを言います。
キャリアアップのためには過去の実績や経験が評価されなければなりません。
スキルアップとは
業務の質を高めたり、作業時間の短縮などに必要なスキルを磨くことを言います。
スキルアップのためには個人や社内施策で研修を受けたり、資格を取得する必要があります。
キャリアアップのためには一定のスキルは必要です。
しかし、キャリアが上がるにつれて現場で求められるスキルよりも
・ヒューマンスキル…部下や上司とのコミニケーションスキル
・コンセプチュアルスキル…合理的に業務を遂行するスキル
が必要になります。
つまり、効率的にキャリアアップするためには現場のスキルを磨くのではなく、ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルを磨かなければならないということです。
多くの人は現場で役立つスキルばかりに目が行ってしまうので出世したとしても管理職のスキルがなくてキャリアがストップしてしまいます。
これを踏まえて失敗しないためのキャリアアップの方法を解説していきます。
キャリアアップに必要な3つの方法
キャリアアップには3つの方法を組み合わせると効果的です。
- 具体的な目標を立てる
- 自分に投資する
- 客観的な意見をもらう
これらについて詳しく説明していきます。
具体的な目標を立てる
今の役職、スキルを把握します。
そして、自分の5年先の未来像を思い浮かべ、どんな役職に就きたいか、どんなスキルが必要か考えます。
財務や科学など専門分野の第一人者の場合もあれば部署をまとめる管理職の場合もあるでしょう。それぞれの役職に応じてどんなスキルが必要か想像してみてください。
より具体化するために未来の自分の履歴書を書くと言う方法があります。
5年後の履歴書を書くことで今の自分に足りない経験やスキルが明確になり、将来の自分のギャップに気づくことができます。さらに、将来就職したい企業をピックアップしその企業が自分を採用するかシュミレーションして見ましょう。相手がどんなスキルを望んでいるか、どんな経験を望んでいるか明確になります。
どんなスキルが必要か分からない場合、多くの人が身に付けたいと思っているスキルを身に付けましょう。詳しくは後程、説明します。
自分に投資する
自分に足りないスキルが把握できたところで、そのスキルを身につけるための投資を行いましょう。
企業は日々の業務をこなすことに精一杯で従業員のキャリアアップを後回しにしてしまいます。
アメリカのコンサルティング会社のKorn Ferryによる調査では、管理者が67の管理スキルについて自分自身を評価したとき、「部下のキャリアアップ」が最後になっていることを発見しました。
このことからもキャリアアップは会社に頼るのではなく、自分自身で行う必要があると考えられます。
キャリアを上げるためにはセミナーやビジネススクール、オンラインサロンなど様々なサービスが存在します。個人的にはグロービスをおすすめしています。
ただし、せっかく学んだことでも使わなければ身につきません。
“The Career Architect Development Planner”の著者であるMichael M. LombardoとRobert W. Eichingerは70:20:10の法則を提唱しています。
これは職業上の成長の70%が経験から20%が他者との交流から10%が教育から来ているというものです。
やはり学んだことを仕事に活かさなければ意味がないようですね。
情報を集めて計画を立てて実行、ではなくとにかく実行してそれと並行して学んでいくのが大事みたいです。
客観的な意見をもらう
上司や同僚、部下など適切な人から客観的な意見をもらいましょう。
自分だけでは情報量が不十分だったり考えが偏っている場合が多いです。客観的な意見を聞くことで冷静に自分を見つめなおすことができます。
- 人事部に相談する
- 外部の人と交流する
人事部に相談する
会社は従業員のキャリアアップを無視しているのではなく、忙しくて手が回らないだけです。従業員がキャリアアップのために努力すれば会社の利益につながることも理解しています。
そのため、自分でプランを作成するなどして積極的に売り込めば支援してくれる可能性が高いです。
外部の人と交流する
地域の異業種交流会に参加することで視野を広げ、幅広い意見がもらえる可能性が高まります。専門性の高いスキルが欲しければ専門の研究室に連絡すれば会ってもらえるかもしれません。
私は社会人になってからも色んな大学の研究室に行き、大学で研究した方がいいのか企業で研究した方がいいのか悩みを聞いてもらいました。その結果、何とか企業で研究ができる職に就けています。
それでは、どんなスキルが必要か分からない人のためにいくつかの考え方を紹介します。
仕事に役立つビジネススキル
ビジネススキルを身につけていく上で3つの考え方があります。
- スペシャリストとゼネラリスト
- 市場価値を高めるスキル
- 必要とされているスキル
スペシャリストとゼネラリスト
スペシャリストとは
専門分野を突き進んでいく人の事を言います。
この業務のことはこの人に聞けばいい、というような立ち位置で何かを突き詰めて考えることが好きな人が向いています。
しかし、部下を管理する能力やチームでプロジェクトを進めていく能力がなければあまりキャリアアップしません。
ゼネラリストとは
関連の知識を幅広く持っている人の事を言います。
スペシャリストのような専門性はありませんが、業務を俯瞰して見ることができます。人とのコミニケーションがうまく、効率的に業務を行える人に向いています。
もちろん、どちらか一方しか選べないということではありません。状況に応じてどっちの方がキャリアアップにつながるか考えましょう。
市場価値が高まるスキル
どんなスキルがあるとキャリアアップしやすいのでしょうか?
最初にも説明したようにヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルに関連していると良いのですが、さらに深堀していきます。
- 他の人がもっていない。
- 会社にとって利益になる。
- 将来発展する分野で役立つ。
この3つを満たすスキルがあるとキャリアアップしやすいです。
身につけるのが難しいですが、その分他人と差別化できるので自分の市場価値が高まります。
必要とされているスキル
人材サービスで有名なDodaは2016年に「ビジネスシーンにおいて必要だと思う知識・スキルに関する調査」を行いました(R)。
このグラフから分かるように必要とされているスキルの1位が「コミニケーション力」、2位が「PCスキル」、3位が「英語力」となっていました。
役職が上がっても社外とのやり取りでコミニケーション力が必要でしょうし、問題を解決する際にはデータを扱うようなPCスキルも必要でしょう。また、世界がグローバル化してきているので英語が必要になっていることも考えられます。
データに基づきこうした能力を伸ばしていくのも効果的です。
スキルアップしても競争に勝てないのでは?
こうしたスキルアップの話をした時には「スキルを上げても競争が激しくてキャリアアップできないのでは?」という疑問が湧いてきます。
グロービス・デジタル・プラットフォーム(GDP)は2017年に「ビジネススキルに関するアンケート調査」を行いました。
グラフから分かるようにビジネススキルの不足を痛感しているにも関わらず、6割近くの人はスキルアップのために何もやっていません。
当然、そこには人材のミスマッチが起きているので企業はスキルのある人を求めていることになります。
そのため、スキルがあっても競争が激しくてキャリアアップができない、ということはあまり考えにくいでしょう。
まとめ
今回はキャリアアップのために目標の明確化、自己投資、客観的視点の3つが重要と言うことを書いてきました。
アメリカの企業経営やスキル獲得について研究しているジョシュ・カウフマンは重要なスキルは20時間で身につけることができると主張しています。
何かを初めて最初はどんどん上達するのですがだんだん成長しづらくなってきます。そのため、効率的にスキルを身につけれるのは20時間までと述べています。
20時間勉強してもスキルが身につかない場合は努力の仕方を検討してみるべきかもしれません。
グロービス学び放題では短時間で効率よく学ぶことができます。数分から10分程度の短い動画のため隙間時間でも勉強できます。
参考記事
6 Ways to Take Control of Your Career Development If Your Company Doesn’t Care About It
What to Do If There’s No Clear Career Path for You at Your Company
A Simple Way to Map Out Your Career Ambitions
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