知って起きたい!ブログマーケティングに使えるフレームワーク
- ブログについて分析したい
- マーケティングのフレームワークが知りたい
- 自分のビジネスを分析する方法が知りたい
ブログで稼ぐには重要ということはよく聞きますが、正しい努力でなければ報われません。これはどのビジネスでも同じことだと思います。
この記事を読むことで自分のビジネスを分析する方法がわかります。
知って起きたい!ブログマーケティングに使えるフレームワーク
ブログマーケティングをする時には外部環境と内部環境の分析をしていきます。
頭で考えているだけだと漏れがあったり、バイアスがかかり重要な要素が抜け落ちてしまっていることがあります。そのため、フレームワークを使うことが有効です。
外部環境
外部環境分析の方法として3つ有名な方法があります。
- 5つの力分析
- PEST分析
- アドバンテージ・マトリックス
5つの力分析
5つの力分析とはその業界の儲かりやすさを判断するためのフレームワークです。
- 業界内の競争…ブログは参入障壁が低く、業界内での競争が激しいと言えるでしょう。多くのブロガーが半年でやめてしまうのも競争が激しいからなのかもしれません。
- 売り手の交渉力…売り手の交渉力とは部品や原材料の調達先の交渉力のことを言います。ブログはドメインとサーバーで月に1000円程度で始めれるので売り手の交渉力は小さいと言えます。
- 買い手の交渉力…買い手の交渉力とは顧客の交渉力のことを言います。顧客が簡単に他社に乗り換えられる場合や買い手が寡占状態の時に力が大きくなります。ブログでは簡単に他の記事に移動できるため買い手の交渉力は高いと言えます。
- 新規参入の脅威…ブログと同じようなシステムとしてYouTubeがあります。同じ情報発信として大きく伸びている市場ですが、まだまだ文字で情報を得たい人も多いでしょう。そのため、新規参入の脅威は中程度と言えます。
- 代替品の脅威…情報を得る方法としてはブログ、YouTube以外にもテレビやラジオ、新聞などがあります。こうした脅威がありますが、欲しい情報が手に入るといった視点で代替品にはなりにくいので代替品の脅威は低いと考えます。
この5つの力が大きい時には収益をあげるのが難しいことが言えます。
総合して考えた結果、ブログで稼ぐのは中程度ぐらいかと思います。
PEST分析
PEST分析とは業界のマクロ環境を理解するためのフレームワークです。
- Politics;政治による規制の強化や規制緩和が当てはまります。ブログで言えばGoogleのルールが当てはまるでしょう。
- Economy;景気の動向のことを言います。景気が悪ければアフィリエイトの商品を買う人も少なくなるので収益が悪くなります。
- Society;人口動態やライフスタイルの変化のことを言います。
- Technology;新たな技術の発達により市場が変化することを言います。スマホで簡単に情報にアクセスできるようになったことなどが当てはまります。
これら4つの要素がどう変化していくかを見ることで新たなビジネスチャンスが見つけられます。
ただ、4つは独立している訳ではなく互いに影響し合っています。
例えば、コロナウイルスによって景気が悪くなり、政治がそれを補助するような政策を打ち出しています。また、テレワークが当たり前になりこうした流れに乗るとブログも伸びてきいきます。
アドバンテージ・マトリックス
アドバンテージ・マトリックスとは事業の特性を理解するためのフレームワークです。
- 競争上優位の可能性
- 取りうる戦略の多さ
ブログは様々な分野で情報発信の仕方も多様なため、競争上優位の可能性が高く、取りうる戦略の多さも多いので特化型事業と考えられます。
内部・外部環境分析
内部環境分析と外部環境分析を両方するフレームワークを5つ紹介します。
- 7S分析
- 3C分析
- SWOT分析
- VRIO分析
- ポジショニング
7S分析
7S分析とはマッキンゼーによって提唱された組織分析に使われるフレームワークです
- Structure;組織構造
- Strategy;戦略
- System;経営システム
- Style;組織文化
- Shared Value;共通の価値観
- Staff;スタッフ
- Skil;組織スキル
組織構造、戦略、経営システムはハード、組織文化、共通の価値観、スタッフ、組織スキルはソフトに分類されます。
ソフトはすぐに変えることができず、時間がかかるという特徴があります。
ブログの場合は1人で運営することが多いですが、いくつかブログ用に言い換えることができます。
- 組織構造→SEOや画像の整理などで用いるツール
- 戦略→ブログの戦略
- 経営システム→ドメインやサーバー
- 組織文化→ブログのテーマ
- 共通の価値観→各記事が共通のテーマに属しているか
- スタッフ→各記事の質
- 組織スキル→各記事の一体感
3C分析
事業を成功させるためのフレームワークです。
- Customer;消費者
- Competitor;競合
- Company;会社
一番に消費者のことを考えるのが重要です。自社と競合他社との関係がよくなるからといって消費者のニーズに沿っていないと良いサービスになりません。
- 消費者のニーズ
- 消費者の購買行動
- 消費者の購買特性
どのファクターが消費に繋がる重要な要因か明確にして、必要な情報を提供するようにしましょう。
- 他者のシェアや利益
- 製品や戦略
- 独自性
自分と同じようなテーマを扱っているブログや有名なブロガーを分析して自分のブログに活かしましょう。
自分のブログを客観的に見て他のブログとの違いや長所や短所を明らかにしましょう。その上で新たな戦略を試していきましょう。
SWOT分析
事業環境を分析するためのフレームワークです。
- Strength;強み→自社の中のポジティブな要因
- Weakness;弱み→自社の中のネガティブな要因
- Opportunity;機会→外部のポジティブな要因
- Threats;脅威→外部のネガティブな要因
例えば、ブログの機会はネットの普及により検索数の増加、脅威はブログ以外の情報発信ツールの出現とします。
こうした「機会」や「脅威」に対して自分の強みがどう作用するのか考えましょう。
VRIO分析
VRIO分析とは内部資源が強みとなる可能性を測定するフレームワークです。
- Value;価値
- Rarity;希少性
- Imitability;模倣のしにくさ
- Organization;組織
価値や希少性よりも模倣のしにくさや組織の方が競争優位の構築に役立つとされています。
組織とは価値、希少性、模倣のしにくさをうまく機能させれる組織のことを言います。そのため、他の要素とは性質が異なります。
組織の構築が他者との競争優位に最も強く働く、ということですね。
ブログの場合は組織ではないので模倣のしにくさや希少性が高い方が強みのあるブログとなります。自分だけの体験や手の込んだ記事などがこれに当てはまりますね。
ポジショニング
ポジションを明確にすることは消費者に認知してもらうために非常に重要です。
ブログでは多くの記事があるため、そもそも読まれない記事も多くなっています。
その中でポジションを築くためには2つの特性に絞ってポジションを決めることが有効とされています。
- 独自の強み
- 消費者のニーズに合っているか?
- 競合と差がわかりやすいか?
ブログを運営するときにもこうした特性を考えて記事を書いていきましょう。
内部環境
内部環境分析として有名なフレームワークを6つ紹介します。
- ポーターの3つの基本戦略
- 市場地位に応じた戦略
- セグメンテーション
- ターゲティングの評価基準(6R)
- 製品のライフサイクル
- ポートフォリオ・マトリックス
ポーターの3つの基本戦略
戦略を立てる時に有効とされているフレームワークです。
- ターゲットが広いか狭いか?
- 低コストか?差別化しているか?
ブログでいうと「スマホ」、「お酒」など多くの人が検索するキーワードの記事がターゲットが広いと言えるでしょう。
その中で他の記事にはない独自性を生み出していると差別化していると言えます。
しかし、ブログではロングテールキーワードを狙うことが推奨されているので、ターゲットを広く、差別化した記事を作ることが重要かと思います。
市場地位に応じた戦略
市場の地位に応じた戦略を作るためのフレームアークです。
上から順に当てはまるか見ていきましょう。
- シェアが1位→リーダー
- 攻撃的である→チャレンジャー
- 独自のシェアを持っている→ニッチャー
- 上のどれにも当てはまらない→フォロアー
ここでの市場はブログでいうと検索順位と言い換えれると思います。「ブログ」というキーワードを入れて検索するといつも上位にくるブログがあるかと思います。この場合、リーダーとして順位の維持や他の記事への流入量を増やしてシェアを拡大します。
検索順位で1位が取れていないがそこそこ高い順位という場合、チャレンジャーとしてリーダーが気づいていない市場を取りに行ったり、リーダーの1位を取って代わるような記事を作ります。
ニッチャーやフォロワーの場合は検索数の少ないキーワードでリーダーを真似してシェアの拡大を目指していきましょう。
セグメンテーション
ターゲットを決めるため顧客の種類を分けていきます。この過程でMECEになっていると最高です。
MECEとは顧客をセグメンテーションするためにもれなく、ダブりなく切り分けた状態のことを言います。
とは行ってもなかなかもれなく、ダブりなく分けるのは難しいです。そのため、ロジックツリーを使うことをオススメします。
- 層別分解;年齢や性別など層別に分ける方法
- 変数分解;構成する変数に分解する方法
ブログのターゲットを考える時には年齢や悩み、専門性などで分けると有効です。
ターゲティングの評価基準(6R)
顧客をセグメンテーションした後、次はどのセグメンテーションにアプローチするかを決めていきます。
6Rはそのための評価基準になります。
- Realistic Scale;市場規模
- Rate of growth;成長性
- Rival;競合
- Rank;優先順位
- Reach;アクセス可能性
- Response;反応の測定
特に上の3つが重要な指標になります。
ブログでいうとネットサービスが優れているのでReachやResponseには問題ないでしょう。
それよりも自分のやろうとしているテーマについて
・市場規模→どれほど検索されているか
・成長性→今後の検索の見通し
・競合→競合のブログの分析
などが重要になります。
製品のライフサイクル
製品の導入から衰退までの売り上げや競合の特徴を把握するためのフレームワークです。
- 導入期;認知が低くコストをかけないと売り上げが上がらない
- 成長期;認知度が上昇し導入期よりもコストをかけなくても売り上げが上がる
- 成熟期;新規参入の脅威から逃れられますが、競合との低価格競争になり利益が減少します。
- 衰退期;新たな市場の動きが起き、売り上げが落ちていきます。
ブログでの製品とは各記事になります。最初はどんな記事でも認知されず、良い記事であれば数ヶ月後に認知されます。その後、似たような記事が出てきて競争が激化し、市場のニーズが変化して検索されなくなります。
ポートフォリオ・マトリックス
事業の特徴と事業のバランスを把握するためのフレームワークです。
ブログを運営する時に2、3個のテーマで運用していると思います。それぞれのテーマがどういう状態なのかフレームワークに照らし合わせて見ましょう。
まとめ
今回はブログマーケティングに使えるフレームワークを紹介しました、
一般のビジネスでも使われているものなので、本業にも活かせる知識だと思います。
こうしたビジネススキルを身につけると効率よく業績をあげることができます。
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