人生をより良くしたい人へ。死ぬまでに知っておきたいアイディア

人生をより良くしたい人へ。死ぬまでに知っておきたいアイディア
この記事の対象者
  • 人生で大切なことが知りたい
  • もっと賢く生きて生きたい
  • 自分の人生をよりよくしていく方法を探している

生きていると人生が辛くなったり、嫌になったりすることがあると思います。そうしたネガティブな感情を持つ原因は考え方ひとつ変えることで解決できることかもしれません。今回はThink clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法を参考にストレス少なく生きていく方法を紹介して行きます。

この記事を読むことで人生で感じている苦しみを少なくすることが出来ます。

人生をより良くしたい人へ。死ぬまでに知っておきたいアイディア

人生で感じるストレスを減らすためには様々な考え方が参考になります。今回紹介するものは互いに相補的な関係になっているので、自分なりに組み合わせて普段の生活に活かしてもらえれば良いと思います。

メンタルアカウンティング

メンタルアカウンティングとは出来事に対する解釈をコントロールすることを言います。例えば、外国に行ってスリにあったとします。その時に「スリの被害に遭った」と考えると相手を恨んでストレスが溜まります。そうではなく、「その地域の恵まれない人たちに寄付をした」と自分の気持ちを別の方向に向かわせます。この様に解釈を変えることでスリにあったストレスから離れることができます。こうしたメンタルアカウンティングにより人生の余計なストレスを減らすことができます。

一番の敵はストレスです。スリにあってしまったと言う過去は変えられません。それよりもストレスを減らして未来をよりよくしていく方が重要な課題です。変えられない過去よりも未来に集中することでより良い人生が送れる様になります。

究極のメンタルアカウンティングとして「一度死んだ」と考えることをお勧めします。私は手術をすることになった時に「自分はここで死ぬかもしれない」と言う気持ちになって、死ぬ前にやっておけば良かったことなどを真剣に考えました。手術が無事に終わってからはボーナスステージが始まった様な感覚で、明日死んでもいい様な生き方をする様になりました。明日死んでもいいと思っているので老後の心配やお金の心配がなくなり、ストレスが激減しました。また、本気で他人のためや社会のためになることがしたいと思う様になり、自分が何をやりたいのかも分かってきました。こうした経験からも「一度死んだ」と考えて見ることをお勧めします。

明らかに違うよりもだいたい合っている物を選ぶ

人生において仕事、友人関係、結婚相手など様々な決断があると思います。こうした決断をする時に一番良いものを選ぶのではなく、だいたい合っているものを選ぶ様にしましょう。

一番良いものを選ぶととても疲れます。自分が好きな仕事なんてやってみないと分からないですし、年齢によっても変わってきます。その中で一番を探すとなると途方も無い労力が必要になります。それよりか、嫌では無い仕事を選ぶ様にしましょう。嫌で無い仕事なら、続けていれば天職の様に感じることがあるかもしれませんし、そこそこお金がもらえれば満足できるかもしれません。それにも関わらず、最初から一番好きな仕事を追い求めていると転職を繰り返す様になり、結局自分が何をしたいのか分からなくなってしまいます。自分のことは自分でも分からないことが多いので気をつけましょう。この仕事でないと自分は幸せになれない、と言うのは9割以上が思い込みです。まぁだいたい正解じゃないかな、ぐらいの仕事に就くことを目標にすれば少ないストレスで良い人生が送れます。

一旦、仕事についた後は必要に応じて軌道修正しましょう。嫌な仕事ではないと思っていても、仕事をしているうちに「こっちの仕事もしてみたい」と思うことがあるかもしれません。こうした場合には転職をすることをお勧めします。ただ、あまりにもかけ離れたことをするとまた修正が必要になるので近い仕事をする様にしましょう。

頑固さ(自分の人間性を主張する)

何でも柔軟に対応できる方が生きて生きやすいのは確かです。しかし、あまりにも柔軟に対応していると決断疲れを起こしてしまいます。決断疲れとは様々な決断をしているうちに脳の働きが鈍くなることを言います。周りの変化に柔軟に対応するあまり、決断疲れを起こし重要な決断で大きなミスをすることになります。大手のIT系の社長が毎日同じ服装でいるのもこの決断疲れを起こさないための習慣と言われています。

そのため、ある程度頑固さも見せなければなりません。頑固な姿勢を見せることで周りに「自分はこんな人だ」と言うことを示すことが出来ます。そうすると、自分が決断するまでもなく周りが気を使って動いてくれる様になります。例えば、トランプ元大統領が良い例ですね。差別的な発言をしても「あの人はそう言う人だ」と言う認識が出来ているため支持率が下がり難くなっていました。こうした頑固さを示すことで、自分で判断することが少なくなり、重要な判断を間違えることがなくなります。

勝つことよりも負けないこと

人生で何か大きなことを成し遂げたい、と思ってしまう人も多いと思います。しかし、良い人生を送るためには勝つことよりも負けないことの方が重要です。何かに勝とうとすると感情に流されたり、バイアスにとらわれて間違った判断をする原因になります。それよりかは、負けないことを考える方が物事を俯瞰して見れるので良い結果になりやすくなります。

そこで重要なのが、何を避けるべきかです。何かを得ることよりも何かのリスクを避けたほうが成功する確率が高まります。また、どうしても避けられないリスクに対しては予防措置を講じます。勝つことではなく、負けないことを徹底することでより良い人生が送れます。

新しいテクノロジーは生活を便利にしてくれているのか?

面白い調査があります。近年では様々なテクノロジーが発達し、世の中が便利になった様に感じます。しかし、仕事の効率や質が上がったかと言うとそうではない様です。新しいテクノロジーに慣れる時間を加味して昔と今の仕事の生産性を比べてみるとほとんど変わらない、と言う結果になっているそうです。最近は次々と新たなアプリが出ていますが、それについていこうとすると更新するために無駄な労力を割いてしまう様です。

お金を持っていても質素な生活をする

もし、お金に余裕が出てきても生活のレベルを簡単に上げない様にしましょう。お金があるからといってブランドの服や家具を買い始めるとキリがありません。昔と同じ生活水準を保つことでお金を気にする事なく暮らすことができる様になり、人生のストレスが大幅に減らせます。目安としては年収と同じぐらいの貯金を持っておきましょう。年収ぐらいの貯金があることで、仕事がなくなったとしてもしばらくは食べていくことができます。その間に新しい仕事を見つければ良いので焦ることが少なくなります。

また、生活のレベルについて他人と比べない様に気をつけましょう。特に人は自分と同じレベルの人と比べてしまいがちです。しかし、そこで勝ったからといって良い人生を送れているとは限りません。良い人生と言っても人によって様々ですのでお金や生活のレベル、人間関係などを他人と比べない様にしましょう。

能力の輪の内側にあることをする

自分にマルチな才能があるからと言って何でもかんでも挑戦しない様にしましょう。インターネットで調べれば様々なことが学べて、実践して上手くいくと自分が天才なんじゃないかと思ってしまうかもしれません。しかし、そのレベルの人は他にも沢山います。何か他人よりも優れていることで他人が評価してくれることに力を入れましょう。

この「他人よりも優れていることで他人が評価してくれること」を能力の輪と言います。自分の能力の輪よりも外側のことをやっても世の中の役には立ちません。能力の輪の内側のことをすることで効率よく世の中の役に立てます。では、能力の輪の範囲をどうやって知れば良いのでしょうか?そのためには「やってみる」しかありません。20代までは何でもやってみて、30代からは能力の輪の中にあるスキルを掘り下げていくと良いとされています。そのためにも、常にインプットを心がけて生活しなければなりません。

この能力の輪を意識することで無駄に責任感を感じることも無くなります。例えば、社会には地球温暖化や少子高齢化など様々な問題があります。こうした問題に対して大人は責任を感じてしまいます。しかし、能力の輪を意識することで自分にできることがハッキリして、出来ない事に対して責任感を感じなくなります。ただ、電気をこまめに消す、過疎化している地域に寄付をするなど、個人でできることに目が向き自分の能力の輪の中のことをする様になります。

ネガティブなことへの対処法

人生を生きていく上で嫌なことやムカつくことが起こります。こうしたネガティブな出来事への対処法として「過去ではなく未来に目を向ける」と言う方法が良いとされています。過去は変えられないのに対し、未来は自分のこれからの行動によって変えることができます。そのため、ネガティブなことが起こったとしても前向きに次の行動を取ることが出来ます。

とはいえ、なかなか過去から未来に目を向けるのは難しいものです。そこで参考になる考え方が「世の中が不公平なものだと受け入れる」と言う考え方です。男女平等や障害者も平等に社会に活躍できる様にして行こう、と言う活動が広まっていますが人生で平等というものは存在しません。少なからず誰しもが不平等な出来事を経験しています。自分はその不平等の度合いが少し大きかっただけで世の中では当然のことだ、と受け入れることで過去ではなく未来に目を向けることができます。

また、経験した悪い出来事の中には良いこともあるはずだ、という考え方も有効です。今の失敗が将来の大きな失敗を防いだ、と考えることで失敗にも意味があり、長期的にみたときに大きな利益に変えることが出来ます。失敗が続いたとしても永遠に失敗することはありません。原因を考えて適切な対策を考え続ければ必ずどこかで成功します。

本当に価値のあるものを追い求める

人生において本当に価値のあるものとは何でしょうか?スティーブ・ジョブスの様にスマートフォンを作って世の中に貢献することが価値のあることの様にも思えます。しかし、この本の中では「内なる成功」が人生で最も重要だと述べています。なぜなら、大きく歴史を変える様なことをしたとしても、その人がやらなければ別の誰かがやる事になるだけだからです。エジソンが発明をしなくても別の誰かがその発明をしていたはずです。それにも関わらず、他人から賞賛される様な成功を追い求めても意味がありません。それよりかは、今の生きている瞬間を楽しめる方が人生において重要なはずです。

SF作家のスタージョンは世の中の9割は意味のないことだと述べています。地球の歴史から見ても、誰かから賞賛される様な成功をしたとしても世界にとっては大した意味がありません。どうせ何千年後には人類は滅んでいますからね。そのため、いかに自分の生きているこの瞬間に満足できるかが人生において重要だと考えて見ましょう。

まとめ

今回は人生において何が重要なのかについて紹介しました。

人生において重要なこと、というのは正解がなくて難しい問題です。それぞれに正解があっても良いことだと思います。自分の思考というのは誰にも邪魔されない唯一のものなので自分なりの正解を見つけていけば良いと思います。

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