「仕事に飽きた」は転職のサイン?ストレスを抱えないための対処法
- なぜ仕事に飽きてしまうの?
- 仕事に飽きた時にどうすればいいの?
- 転職すべきサインとは?
仕事が順調に進んでいるのにモチベーションが上がらない。そんなことはありませんか?どうすれば仕事に飽きずに楽しく仕事ができるのでしょうか?
この記事を読むことで仕事に飽きた時の対処法が分かります。
「仕事に飽きた」は転職のサイン?ストレスを抱えないための対処法
同じような仕事を繰り返していると仕事に飽きてきます。自分のスキルアップもできないので仕事を終えても達成感を感じらません。
ポイントは仕事ができないのではなく、仕事が問題なくできるのに達成感を感じられないというところです。仕事を始めた時よりも成長しているのですが、それより先の成長ができないので飽きてしまいます。
この状態でいる場合は転職を検討するのも良いかもしれません。しかし、転職にはリスクがあるのでなぜ仕事に飽きているのか考えてみましょう。
なぜ、仕事に飽きるのか?
仕事に飽きる理由として3つが考えられます。
- 脳内の化学物質の変化
- 他の仕事が楽しそうに見える
- 自分には無理だと諦めている
脳内の化学物質の変化
同じ仕事を繰り返していると脳に刺激が与えられないので仕事に飽きてしまいます。
初めてのことを経験した時に脳の中でオピオイドと言われる物質が作られることがわかっています(A)。このオピオイドは南カリフォルニア大学の研究者が見つけた物質で痛みを緩和したり、私たちの気分をよくしてくれる効果があります。
しかし、この効果は初めての時が最も強く、2回目や3回目になると効果が弱まり神経細胞も活性化しにくくなります。そのため、人は再びオピオイドの心地よさを感じるために新たなことにチャレンジしたくなります。
他の仕事が楽しそうに見える
「隣の芝生は青い」というコトワザがあるように他人の仕事の方が自分の仕事よりも楽しそうに見えることがあります。
人は何かに熱中している方が幸福感が高くなります。しかし他人の仕事に気を取られていると自分の仕事に集中できないため幸福感が低くなり仕事に飽きてしまいます。
自分には無理だと諦めている
課題が大きすぎて自分のスキルでは無理だと諦めてしまうと仕事に飽き易くなります。仕事を達成してないにも関わらず仕事に飽きてしまっている人が当てはまります。
無理だと諦めることで自分のスキルの範囲でしか仕事をしないので変化が少なくなります。また、能力が上がらないと他者との競争に勝てなくなります。
この場合は転職すべきではないでしょう。
この状態で転職しても転職先で同じ問題が起こります。職場を変えるのではなく、自分が変わらなければなりません。自分が抱えている課題を細分化して一つずつクリアして行きましょう。
仕事に飽きた時の対処法
仕事に飽きているからと言って転職で解決できるのかは分かりません。今の職場で簡単にできる対策を紹介します。
- 時間を測る
- 仕事をする場所を変える
- 新しい方法で仕事する
- 複数の仕事を同時に行う
- 仕事が終わった時の報酬を用意しておく
- 刺激になる人の側にいる
- プライベートに変化を与える
時間を測る
同じ仕事をする場合でもその仕事を終えるまでの時間を測定して見ましょう。ゲームのように自分の記録を更新することで達成感が味わえます。
仕事をする場所を変える
いつもとは違う環境で仕事をして見ましょう。仕事に飽きているときは環境を変えることで強制的にいつもと違うことをしていると錯覚することが出来ます。
新しい方法で仕事をする
同じ目的を達成する場合でも方法はいくつかあると思います。いつもは使っていないアプリを使ってみたり、ExcelやWordの入力をブラインドタッチで行うなど工夫してみましょう。
複数の仕事を同時に行う
一般的にはマルチタスクは集中力を低下させるとされています。しかし、マルチタスクをしていると認識することでパフォーマンスが高まるという結果もあります。
これは自分が難しいことをしていると認識するからだとされています。単純作業で仕事に飽きたという場合には自分の仕事が簡単すぎる場合が多いので他の仕事と組み合わせて難易度を上げてみましょう。
仕事が終わった時の報酬を用意しておく
簡単な仕事でも「これが終わったらチョコレート食べよう」、「この仕事が10分以内に達成できたらオンラインゲームしよう」というように報酬を用意しておくことでやる気が出ます。
刺激になる人の側にいる
自分の近くに尊敬できる人やこの人といると楽しいという人がいる場合にはその人と一緒にいるようにしましょう。互いに感情をポジティブにして仕事を楽しくする効果が得られます。
プライベートに変化を与える
仕事に飽きているのに変化を起こせない、という場合はプライベートで変化を起こすようにしましょう。例えば、下記のような方法があります。
- ブラウザに表示されるニュースを読む→何かテーマを持って情報を調べる
- すでに読んだ本と似た内容の本を読む→自分の興味の無かった本を読む
- いつもと同じ料理を作る→作ったことのない料理を作る
- 家でテレビを見る→映画館に行ったり、旅行にいく
どれもより能動的に行動するようになってますよね。自分から生活に変化を入れてみましょう。
転職すべきサイン
上記のような対策をしても仕事に飽きてしまいモチベーションが上がらない、ということがあります。この状態で仕事をすると強いストレスを感じやすくなり病気の原因となります。
では、どのような時に転職を検討すべきなのでしょうか?
- 日曜の夜に憂鬱になる
- 様々な症状が出てきている
- 長期間務めても昇進しない
日曜日の夜に憂鬱になる
仕事に飽きていると日曜日の夜に憂鬱になります。どんなに充実した休日を過ごしても翌日のことを考えるだけで眠れなくなったり、動機を起こす場合があります。この場合は転職を考えましょう。
日曜日というのはオンとオフのコントラストが出やすいので症状が出やすくなっています。このような状態を放っておくと毎日こうした症状が出てくるようになります。
上司が変わる、部署が変わるなどで問題に対処できる可能性がありますが、会社に期待しすぎてはいけません。自分でできる対策として転職活動を行いましょう。
様々な症状が出てきている
仕事に飽きると仕事が楽しくなくなるだけでなく、将来の不安などから睡眠障害や動機、息切れ、下痢、頭痛、食欲不振などの様々な症状が出てきます。
この場合はすぐに会社をやめましょう。
仕事を続けるためには自分の体が一番大切です。体を壊すと治療費がかかり、治療の間、仕事をしていたはずの給料が入らないのでかなりのコストになります。
私は日雇いのアルバイトをしたことがあります。袋に雑誌を入れるだけという単純作業を一日中やって少しでもミスをしたら怒鳴られる、という環境でした。こんな環境なら1ヶ月も持たないと思ったことを覚えています。
長期間務めても昇進しない
今の仕事を問題なく行なっているのに昇進できない場合、転職を考えましょう。その会社にいてもあなたの価値は上がりません。それよりか、他の会社で新たなスキルを身につけたり経験を蓄積する方があなたの価値を高めます。
キャリアアップのためには現場でのスキルよりもチームをうまく機能させる能力が求められます。いくら現場で結果を出しても昇進しないのであれば仕事に飽きてしまいますし、キャリアアップは見込めません。
まとめ
今回は仕事に飽きた時の対処法について紹介しました。
ある程度は仕事に慣れないと習慣的に行動できないので脳に担がかかり疲れてしまいます。しかし、慣れを通り越して飽きてしまうとモチベーションが上がらずストレスになります。
転職をするのもアリですが、まずは今の仕事を楽しくできないか工夫してみましょう。