頭痛に有効!薬以外の7つの対処法
- 自分でできる頭痛の対処法が知りたい
- なぜ頭痛が起こるのか知りたい
- どんな時に病院に行けばいいのか知りたい
仕事で長時間同じ姿勢になっている、という事が多いのではないでしょうか?そう行った場合に肩こりや目の疲れから頭痛になります。
この記事を読むことで薬以外の頭痛の対処法がわかります。
頭痛に有効!薬以外の7つの対処法
頭痛は骨膜、太い血管、硬膜、頭皮、頭を覆う筋肉、脳神経、上部頸髄神経などが圧迫されたり、引っ張られたり、炎症を起こしたりした時に生じます。
この原因として下記のようなものが知られています。
- 仕事や人間関係からのストレス
- 肩こり、目の疲れ
- 気圧の変化
- 睡眠不足
- タバコ
- 血糖値の変化
- 脱水
- ホルモン分泌の異常
- 特定の食べ物に対する体質
このように原因が様々ですのでそれぞれに応じた対策をしなければなりません。
薬以外の7つの対処法
頭痛のたびに薬を飲んでいると、その薬の効果が切れた時に症状が悪化する事があります。まずは、薬に頼らずに治す方法を考えましょう。
- マッサージ療法
- 温める、または冷やす
- アロマ療法
- 鍼治療
- 水分補給
- 睡眠の質を高める
- 原因となる食品を避ける
マッサージ療法
頭痛は悪い姿勢や過重労働など体の緊張からきている場合が多いです。そのため、マッサージによりこうした緊張をほぐす事で頭痛が和らげます。
ボールダー大学によって行われた研究では30分のマッサージを週に2回受ける事で慢性的な頭痛の頻度が半分になり、頭痛の継続時間も減少したという結果が出ています(R)。
温める、または冷やす
頭痛は頭の血流量が増えているために起こる事があります。そのため、温めたり冷やしたりする事で血液の流れを調整し、頭痛を軽減する事ができます。
一般的によく行われる方法ですね。セントラルフロリダ大学の研究でも温めたり冷やしたりといった方法が頭痛に効果的という結果が出ています(R)。
アロマ療法
ペパーミントやラベンダーなど頭痛を和らげる効果がある事が分かっています
韓国のカトリック大学が行った研究ではアロマ療法により頭痛が緩和されただけでなく、うつ症状やストレスによって合成されるコルチゾールの量が減少している事が分かっています(R)。
鍼治療
鍼は背中や首、膝の痛みだけでなく頭痛にも有効とされています。
ドイツの研究グループは鍼によって頭痛の頻度が少なくとも半分以下になり痛みの強さも減少した、という結果を出しています(R)。
水分補給
熱中症のように脱水症状によって頭痛になることも知られています。熱中症でなくても頭痛の原因が脱水症状かもしれません。ポカリスエットやアクエリアスのような電解質を含む水分を補給する事で頭痛が抑えられます。
ただ、カフェインを多く含んだ飲料は頭痛の原因として知られていますし、アルコール飲料は脱水症状を引き起こすのでさらに頭痛が悪化する恐れがあります。
睡眠の質を高める
睡眠不足により頭痛になるという話はよく聞きます。睡眠の質が低いと脳が酸欠状態になり血管が収縮するため頭痛になります。
- 寝る時間を決める
- 寝る前にアルコールや糖分、カフェインを取らない
- 寝る前に本を読んだり風呂に入ったりとリラックスした状態を作る
睡眠時間が足らなくても質を高める事で頭痛を改善できるかも知れません。
原因となる食品を避ける
脳の血流量を変え、頭痛の原因となる食品があります。全ての人がこの食品で頭痛になるわけではなく、体質によって過剰に反応する人がいるようです。
- カフェインを多く含むもの;コーヒーやチョコ、コーラなど
- グルタミン酸ナトリウムを含むもの;インスタントラーメン、アジシオや味の素などのうま味調味料
- 硝酸塩を含むもの;ホットドッグ、ソーセージ、ランチョンミートなど
- チラミンを含むもの;ピザ、チーズ、ビール、たらこなど
頭痛の原因はこうした食品の取りすぎかもしれませんね。
頭痛の種類
頭痛の対処法がわかったところで頭痛の種類も確認しておきましょう。同じ頭痛でも原因が様々なので間違った対処法を使っているかも知れません。
頭痛には大きく分けて一次性頭痛と二次性頭痛があります。
一次性頭痛
一次性頭痛は原因がはっきりしていない頭痛の事を言います。
- 緊張性頭痛
- 群発性頭痛
- 偏頭痛
緊張性頭痛
長時間のデスクワークや運動不足などが緊張性頭痛の原因とされています。このタイプの頭痛が一番多いとされています。
- 体がだるい
- 頭全体に押し付けられるような痛みがある
- ストレスから生じる事が多い
一時的な治療法としてはアスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンなどの薬がありますが、頭痛の原因になっている行動を変えることも有効です。
また、行動が変れない場合にはマッサージや鍼治療、痛むところを温める、というった対処法が有効です。
群発頭痛
タバコやアルコール、気圧の急激な変化、不規則な睡眠などが群発性頭痛の原因とされています。この頭痛は深刻なのですぐに病院に行く事をオススメします。
- 一時的に目の奥や頭の片側で激しい痛みが起こります
- 頭痛と同じ方で鼻づまりや涙もでます
- たまに腫れや発赤、紅潮、発汗なども現れます
- 15分から3時間程度続くことがあります。頻度の多い人で1日に4回程度、一度収まってもすぐに再発します
- 春や秋に男性の方が3倍なりやすいとされています。
一般的な治療法としては酸素セラピーやスマトリプタン、局所麻酔などが有効とされています。また、コルチコステロイドやメラトニン、トピラメイト、カルシウムチャネル阻害剤なども使われます。
くも膜下出血や髄膜炎など重大な脳疾患が原因のこともあるのでCTやMRIによる検査が行われることもあります。
片頭痛
ストレスや不規則な睡眠、肩こり、ホルモンの変化など様々な要因が原因とされています。「片頭痛」と書きますが頭の片側で起こることもあれば両側で起こることもあります。
- 頭の深いところからのズキズキとした痛み
- 慢性的に続くこともある
- 音や光に敏感になり吐き気を感じることもある
- 女性の方が3倍なりやすい
この症状は脳梗塞とも共通するのでひどくならないうちに病院に行きましょう。
薬以外でできる対処法としてはマッサージ療法、頭を冷やす、アロマ療法、鍼治療などがあります。
二次性頭痛
二次性頭痛は原因がはっきりしている頭痛のことを言います。
- アレルギーや副鼻腔からの頭痛
- ホルモン異常による頭痛
- 特定の食品による頭痛
- 高血圧による頭痛
- 反跳性頭痛
- 外傷による頭痛
アレルギーや副鼻腔からの頭痛
アレルギーは頭痛として現れる事があります。また、ウイルスや細菌により副鼻腔に膿がたまり炎症を起こして頭痛になることもあります。
フェニルフェリンや抗ヒスタミン剤、抗生物質が処方される時があります。
ホルモン異常による頭痛
女性はホルモンの分泌異常により頭痛になります。
妊娠はエストロゲンの増加や月経の前や最中、その後、排卵の間にも頭痛になる可能性が高まります。60%の女性が月経に伴う頭痛を経験した事があるという調査もあります。
ホルモンの異常の場合はヨガや鍼、食事などにより頭痛を弱める事ができるとされています。
特定の食品による頭痛
カフェインやグルタミン酸ナトリウムなど脳への血流量を促進し頭痛を引き起こす可能性があります。
こうした食品を取らない事で頭痛が減らせるかも知れません。詳しくは上記を参照してください。
高血圧による頭痛
高血圧による頭痛は頭の両側で痛みます。また、視界が悪くなったり、疼きやしびれ胸の痛み、息切れなどを引き起こします。
もし高血圧での頭痛を感じているならすぐに病院に行きましょう。
反跳性頭痛
薬を乱用する事で片頭痛のように激しい痛みが出ます。アセトアミノフェンやイブプロフェン、アスピリンを月に15日以上使っているとなりやすいとされています。
治療方法としては薬の量を減らすしかなく、最初は症状が悪化しますが数日で治ります。また、副作用の少ない薬に切り替えると言う方法もあります。
外傷後の頭痛
外傷後の頭痛は片頭痛や緊張性頭痛のような痛みを感じます。
ほとんどの頭痛は48時間以内になくなります。
もし、これ以上続くようなら病院に行きましょう。また、薬で痛みを感じなかったとしても月に15日以上薬を使っているなら病院へ行きましょう。
どんな時に病院に行くのか?
頭痛に対して個人でできる対処法を紹介しましたが、やはり病院へ行く場合が良い場合もあります。
- 首の凝り
- 発疹がある
- 今までにない痛み
- 混乱している
- 話が不明瞭
- 熱が38度以上
- 視界が悪くなる
- 体の一部が麻痺している
こうした症状がある場合は重篤な症状になる可能性があるので病院に行くようにしましょう。
まとめ
今回は薬以外の頭痛への対処法を紹介しました。
一言で「頭痛」と行っても原因や症状が様々です。自分の症状や考えられる原因から対処法を選んでください。
また、頭痛はストレスが原因になっていることが多いのですが、ストレスの捉え方でストレスを感じにくくする、という方法もあります。
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