就活が成功する理由はモチベーションにあったという科学的結果
- 就活とモチベーションの関係が知りたい
- モチベーションを維持する方法が知りたい
- 就活セミナー行かなくても本やネットで十分じゃないの?
就活って自分を否定されるようでシンドイですよね。そのため、就活とモチベーションの維持に関する研究がいくつか行われています。
この記事を読むことでモチベーションの重要性とどうやってモチベーションを維持すればいいのかが分かります。
就活が成功する理由はモチベーションにあったという科学的結果
オーストラリアのグリフィス大学の研究ではモチベーションを維持する能力が高い人の方が内定をもらう確率が高いことが明らかになっています(R)。
- 劣等感やストレスに負けない
- 情報収拾や企業への応募を続けられる
実際にモチベーションが高い人は面接を受ける回数も多い事がわかっています。
就活で失敗すると経済的に貧しくなるだけでなく、精神的にも貧しくなることが知られています。
- 自尊心を傷つける;自分には価値がないと思ってしまいます
- 集中力を乱す;また不採用になるのではと不安で目の前のタスクに集中できなくなります
- 外部要因に気を取られる;自分のスキルよりも見た目や出身校などに気を取られるようになります
こうした効果により鬱や不安障害のリスクが高まり人生の満足度が減少します。
就活中にモチベーションを保つのって難しいですよね。
ちなみに、モチベーションを維持する能力には年齢や学歴、失業期間は関係なく、自分やストレスに対するマインドが関係するということも分かっています。
では、どうすればモチベーションを維持できるのか紹介していきます。
モチベーションを維持する方法
モチベーションを維持するための4つの方法を紹介します。
- 成長型のマインドセットを身につける
- 自己効力感を高める
- セルフコンパッション
- 就活セミナーへ参加する
それぞれについて詳しく紹介していきます。
1、成長型のマインドセットを身につける
ストレスへのマインドには大きく分けて2種類あります。
- 成長型マインドセット;ストレスが自分を成長させてくれるものと捉えていることを言います。
- 衰退型マインドセット;ストレスを避けるべきものと捉えていることを言います。
スタンフォード大学で行われた研究では成長型マインドの人は面接でネガティブなフィードバックが返ってきても精神的に落ち込む度合いが小さかったということが分かっています(R)。一方で衰退型マインドの人はネガティブなことを言われて大きく落ち込んでしまいました。
どうやら成長型マインドセットでいるとストレスを肯定的に捉えるのでモチベーションを維持できるようです。
では、どうしたら成長型のマインドセットになるのでしょうか?
- ジャーナリング
- 不安な時にワクワクしてると自分自身に言い聞かせる
- サクセスストーリーを聞く
- ストレスが人を成長させる科学的根拠を学ぶ
上記のようにいくつか方法があるのですが、個人的にはジャーナリングをオススメします。
紙に書き出す事で客観的に自分を見つめ直す事ができます。
客観的になる事で不安を整理できるので何度も同じことを考えたり、不安を増幅させてしまうことを避けれます。
シカゴ大学で行われた研究では事前に不安を紙に書き出すことで成長型マインドセットになりテストのスコアが向上した、という結果が報告されています。
紙に書き出す事で不安を整理して自分の力を発揮できるようになるようですね。
2、自己効力感を高める
自己効力感とは自分が行動することで周りの環境を変えれる、という感覚のことを言います。
自己効力感が高まる例
勉強してテストの点が上がった、仕事を頑張って成果が出た、などの場合は自分の努力が実っているので自己効力感が高まります。
自己効力感が弱まる例
勉強したのにテストで悪い結果だった、仕事を頑張ったのに左遷させられた、などの場合は努力が実っていないので自己効力感が低下します。
カナダのウォータールー大学の研究では自己効力感が高い学生の方が面接を受けた数や内定率が高かったことが分かっています(R)。また、周りの変化に柔軟に対応できる能力(社会的柔軟性)があると自己効力感が高くなりやすいという結果も得られています。
社会の変化に柔軟に対応できる能力を言います。
例えば、コロナウイルスが蔓延してるから家で稼ぐ方法を考えよう、電車が動かないからテレビ会議で参加しよう、などの行動ができる人です。
また、社会的柔軟性が高い人ほど自己効力感が高まりやすいことも分かっています。
柔軟に対応できることで成功率が高まり自己効力感が高まりやすくなるのかもしれませんね。
他にもアメリカのノートルダム大学の研究では自己効力感が高い方が給料が高くなり、出世しやすいこと(R)や中国の陝西師範大学では自己効力感が高い人の方が仕事に対して満足感を得やすいということも分かっています。
自己効力感を高めると就活が成功しやすいだけでなく、その後のキャリアも満足させてくれるみたいですね。
では、どうやって自己効力感を高めればいいのでしょうか?
- 他人の成功体験を聞く
- 小さな成功を積み重ねる
- 成功した時のことを想像する
成功体験を聞く
人には共感する能力があるので人の成功体験を聞くだけでも自分のことのように感じて自己効力感が高まります。映画とかドラマとかでも効果があるようですので試してみてください。
小さな成功を積み重ねる
自己効力感とは「自分が行動することで周りに影響を与えれる、という感覚」のことでしたよね。そのため、自分に大きな課題を与えず、小さな課題を確実に達成していくことで「あれ、俺ってやれば出来るんだ」という感覚が染み付き自己効力感が高まります。
成功した時のことを想像する
成功した時のことをイメージしても自己効力感が高まります。実際に成功していないのに脳が成功したように錯覚してしまったり、成功した時の期待値が高まることでモチベーションがアップするようです。
3、セルフコンパッション
就活には失敗が付き物です。どんなに頑張っても不採用通知が届くことがあります。そうしたストレスを和らげるためにセルフコンパッションを鍛えるという方法がおすすめです。
- 自分への優しさ…自分を思いやる気持ち
- 共通の人間性…他人も自分と同じように苦しんでいるという認識
- マインドフルネス…「今、この瞬間」に集中すること
帝塚山大学の研究ではセルフコンパッション の能力が高い学生の方が不採用通知のショックを和らげ就活を継続できたという報告がされています(R)。
また、セルフコンパッションに加え成長型のマインドセットだとさらに効果が高まるという結果も出ています。
では、どうすればセルフコンパッションが鍛えれるのかということですが、ここでは書ききれないほど長くなるので割愛します
ちなみに、セルフコンパッション を構成するマインドフルネスを高めるために瞑想が行われます。瞑想の効果については下記の記事でまとめていますのでこちらも参考にしてください。
4、就活セミナーへ参加する
就活セミナーは
・人が多い
・開催地まで行くのがめんどくさい
・効果があるのかよくわからない
と思ってしまいます。
さらに、最近ではネット上に良質な情報が溢れているため行く必要ないと思ってしまう人も多いです。
しかし、ミシガン大学の研究では就活セミナーに参加することで1ヶ月後と4ヶ月後の就職率が高まっていたという結果が得られています(R)。また、就職できなかったとしてもセミナーを受けた人たちの方が精神的に健康で就活を継続している人が多いということも分かっています。
どうやら就活セミナーもちゃんと効果があるようですね。
- モチベーションの維持
- 内定確率の上昇
- ストレスの軽減
ただ、この研究で行ったセミナーは2週間で8回、3時間のセミナーにいくというものでかなりハードルが高いです。
ちなみに、セミナーには
・不採用になる原因
・意思決定プロセス
・不採用になった時の対処
・社会的サポート
・仕事の探し方
が含まれていました。
この結果から就活セミナーが効果的な3つの’理由が考察されています。
- 不採用になる失敗する原因を学ぶ;身だしなみがだらし無い、履歴書の書き方が間違っている、質問に対する答えが明確でない、などがあります。
- グループワークや面接のやり方を学ぶ;会社の情報を探す能力や社会的な繋がりを使う技術、履歴書や面接のやり方、グループワークで自分をアピールする方法などです
- 就活がうまくいきそうな気持ちになる;就活のスキルを学ぶと自分の改善点が見え、これからの就活がうまく行くような気持ちになります。
「セミナー」と聞くと失敗する原因やスキルを学ぶために参加すると思ってしまいます。しかし、就活に欠かせないモチベーションを高めてくれるというメリットもあるようですね。
この点を踏まえたセミナーに参加する、もしくは疑似体験ができるような学校の取り組みに参加すれば同じような効果が得られると思われます。
まとめ
今回は就活を成功させるためにはモチベーションを維持することが重要という話を紹介しました。
ブログも含めて全てそうですが継続すると結果がついてきます。結果が出る人はそれだけ能力があるので早く結果が出るかもですが、能力がなくても自分で考えて正しい努力をすれば結果が出ます。
不採用通知を受け取ってもモチベーションを保って就活を続けるようにしましょう。
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