クリエイティブな発想を妨げる3つの恐怖心
クリエイティブな発想をしてもすぐに「いやいや、こんな発想じゃだめだ。」と否定していませんか?
もしかしたら、クリエイティブな発想を妨げる恐怖心に負けているかも知れません。
潜在的な恐怖心を拭い去ることでクリエイティブな発想が促進されます。
今回はクリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法を参考に3つの恐怖心とその対処方法について紹介していきます。
クリエイティブな発想を妨げる3つの恐怖心
クリエイティブな発想を妨げる恐怖心として下記の3つが知られています。
- 失敗することへの恐怖心
- 計画の曖昧さからくる恐怖心
- 義務感からくる恐怖心
カリフォルニア大学のディーン・キース・シモントンによると天才的な創造力の持ち主は成功する確率が高いのではなく、チャレンジした数が多いだけと述べています。
また、天才と呼ばれる人たちは他の人たちよりも失敗していているのですが、ただそれをやめる口実にしないそうです。
つまり、成功するためには失敗しても継続しなければならない、と言うことです。
とは言っても、誰もが失敗するとメンタルにダメージが来てやめてしまいそうになります。そのダメージを軽減するための準備として3つの恐怖心とその対処法について紹介していきます。
失敗することへの恐怖心
失敗することはそれまでにかけてきたお金や努力、時間が全て無駄になった様な感じがして怖いですよね。
ただ、「失敗は成功の元」と言われる様に失敗しなければ成功できません。実際に創造力豊かで成功している人というのは失敗も成功までのプロセスの一部と考えている様です。
では、どうしたら失敗への恐怖心を克服できるのでしょうか?
下記の3つのポイントがあります。
- 失敗しても良い状況を作る
- 失敗を認める
- 人と比べない
失敗しても良い状況を作る
失敗への恐怖心をなくすためにはリスクの少ないことから始めましょう。あまりにリスクが大きいと失敗した時に次のチャレンジができなくなります。
起業する際にもまずは副業で小さく始めた方が成功率が高いことが知られています。
失敗を認める
失敗した時には失敗を認めましょう。
最悪なのは失敗を他人のせいにして認めないことです。これでは何も学べないので本当にお金や時間の無駄で終わってしまいます。
失敗を認めることで次の成功に繋げることができます。何が悪かったのか謙虚に考えることで原因が突き止められ、自分の能力を向上させれます。
人と比べない
人と比べると自分に自信がなくなり失敗することが怖くなります。
また、自分が人よりも劣っていると認識すると無力感が増大し、創造力が低下して良いアイディアが思いつかなくなります。
さらに、他人によく見られようと表面的な成果を求める様になるので長期で見た時に大した成功を収めることができません。
計画の曖昧さからくる恐怖心
計画が曖昧だとこの計画で進めていいのか不安になります。
しかし、計画はあくまでも計画なので完璧を求めても状況に応じてその都度変わっていきます。旅行の計画を立てても7割程度しか計画どおりにならなかった、という経験がある人も多いのではないでしょうか?
では、どうしたら曖昧さからくる恐怖に対処できるのでしょうか?
下記の3つの方法が挙げられています。
- とにかく行動する
- プロトタイプで実験する
- 軌道修正を念頭に置く
とにかく行動する
机上で物事を考えても次から次へと不安要素が出てきます。
そういった不安要素は考えず、とにかく行動しましょう。人は不安なことを何度も頭の中で繰り返し増大させていく傾向があります。うつ病の人なんかが特にそうです。
考えるだけではこうした不安に負けてしまい、創造的な発想ができなくなってしまいます。
そのため、まずは行動しましょう。
プロトタイプで実験する
最初から完璧なものを求めず、試作品で実験しましょう。
完璧を求めて作業すると最後の2割ぐらいのために最初の8割と同じかそれ以上の時間が必要になります。
仕事の書類でも体裁を整えたり、誤字脱字がないかチェックしたりで予想以上に時間が取られたという経験がある人も多いと思います。
ある程度できればそれで試す方が達成感も得られてクリエイティブな発想を後押ししてくれます。
軌道修正を念頭に置く
計画は計画なので軌道修正することを念頭に置きましょう。
「あとで軌道修正すればいい」と思えば計画が曖昧でも行動できる様になります。
従来ではビジネスにおける実験は社内でひっそりと行われてきましたが、最近のスタートアップの企業はリリースして学ぶ、という手法を取っています。
少し設計しては開発、リリースを繰り返して巨大な製品を完成させていくことで、市場に出して見たら需要がなかった、という結果を避けられます。
義務感からくる恐怖心
自分の仕事に対して義務感を持っているとその義務を果たせないことに対し恐怖感が出てきます。
例えば「教師なんだから子供達に尊敬されるべきだ」と考えていたのに子供に笑われる失敗をしてしまった、「部長だから部下を引っ張っていかなければならない」と考えていたのに部の目標が立てられない、などです。
こうした義務感を満たせなくなるとクリエイティブな発想ができなくなっていきます。
では、どうしたらこうした義務感から解放されるのでしょうか?
下記の2つの方法が知られています。
- 仕事を仕事と捉えない
- フローの状態に入る
仕事を仕事と捉えない
仕事の捉え方を変えることはジョブ・クラフティングとも言われます。
例えば「仕事だから」、「キャリアを積む必要があるから」という考えではなく「地域の人たちに喜んでもらうために」と考えます。
まるで、ボランティアの様に自分の仕事を捉えることで義務感から逃れられます。
仕事と捉えるとお金が発生するので義務感になりやすい様です。
フローの状態に入る
フローとは作業に没頭している状態のことを言います。スポーツではゾーンに入る、と表現されます。
この状態に入ると作業のことしか頭にないので余計なことを考えずに作業できます。
しかし、フローの状態にはなかなか入れません。いくつかの研究ではマインドフルネスという「今、この瞬間」に集中するトレーニングを積むとフローに入りやすくなるとしています。
まとめ
今回はクリエイティブな発想を妨げる3つの恐怖心について紹介しました。
できるだけ低いリスクで複数の挑戦を行えば、どれかが当たった時に採算がプラスになりそうですね。
本業で安定した収入を確保しつつ副業を始めるとクリエイティブな発想ができて良い結果に繋がりやすいかもですね。
- タグ:
- noindex