幸福感を持続させる旅行の行き方
長期休暇を取って旅行に行ったけどあまり満足しなかった、という経験はありませんか?
➡︎旅行に満足するためには高いリラックスができた、もしくは少しストレスを感じるぐらいがちょうどいいようです。
今回は2013年にJiyin Caoによって発表された論文に基づいてどんな旅行だと満足感が高まるのかについて紹介します。
幸福感を持続させる旅行の行き方
今の世の中は幸福感を感じにくい?
➡︎幸福感を測定する指標にGNHがあります。2019年日本は58位でした。
経済の豊かさを示すGDPは相変わらずの3位です。
経済は発展しているのに幸福感は感じにくいようです。
その原因として
・働きすぎなどによる仕事の疲れ
・ストレス
・収入の格差
などが言われています。
幸福感の特徴とは?
・他人と比較して幸福感を認識する
・幸福感は変わりにくく、大きく変えることはできない
➡︎旅行は一時的に幸福感を高める良い方法とされています
・幸福感は日々の生活での欲求の満足度に依存します
幸福感を高めるには?
➡︎物にお金を使うのではなく、体験にお金を使うと良いとされています。
例えば旅行です。
旅行に行くと日々の生活から抜け出すことで満足感を得られます。
また、好奇心を満足させ欲求不満を解消します。
他にもスポーツやジム、食事などがありますが、個人的には旅行をお勧めします。
どんな旅行が最善なのか?
➡︎今回の研究で短かい旅行を何度もいく、旅行の計画に時間をかける、とてもリラックスするか少しストレスを感じる旅行にするなどのポイントがわかりました。
過去には旅行の効果が3から4週間で無くなるという報告や睡眠の質が5週間しか改善しなかったという報告があり、長期の幸福感を測定しないといけない事がわかっています。
?旅行には悪い効果もある
・健康問題
・ホームシック
・旅行中のストレス
などが報告されています
このような背景から著者は
・旅行に行く事で幸福感が高まるのか?
・その効果はどのぐらい続くのか?
・旅行の期間は重要なのか?
について調査しています。
リラックスするか、少しストレスを感じるぐらいがちょうど良い
1530人を旅行をしたグループとしてないグループに分けて調査しています。
✔️幸福感には2種類ある
・精神的幸福感…他者との関わりや体験からくる幸福感
・物質的幸福感…お金や生活の豊かさなど物質からくる幸福感
➡︎今回は精神的幸福感のみAffect Balance Score(ABC)によって測定しています。
✔️他にも下記の項目についてアンケートしています
・旅行の期間
・休暇中のストレス
・休暇中のリラックスさ
・休暇が終わってからの日数
・学力、収入、雇用形態、年齢、性別、健康状態
・外向性
➡︎外向性が高い人ほど幸福感を感じやすいようです。
この結果、旅行に行った人は旅行までの幸福感が増加していましたが、旅行後の幸福感は変わりませんでした。ただ、旅行中にとてもリラックスできた人はその効果が2週間続きました。
また、旅行の期間は幸福感に影響していませんでした。
旅行前に幸福感が高まった理由として
・旅行に行くことを思い描くことで幸福感を感じた
・ほかの人と比較をすることで幸福感を感じた
などが考えられます。
少しストレスを感じる旅行とは?
➡︎テーマパークなどで列に並ぶ、天候が悪く期待してた景色が見れない、などが挙げられています。
不測の事態はつきものなので少しストレスを感じる場合が多いように思います。とてもリラックスした旅行を目指すべきですが難しいかもですね。
旅行は幸福感を高めるだけではない
旅行により柔軟な発想ができたり、文化的知性が高まることが知られています。
下記の記事を参考にしてください。
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